2021 Fiscal Year Research-status Report
Chronological and spatial analysis of urban and psychological resilience toward COVID-19 pandemic
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21K18765
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
上原 三知 信州大学, 学術研究院農学系, 准教授 (40412093)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 一樹 信州大学, 学術研究院工学系, 教授 (00434895)
岡本 卓也 信州大学, 学術研究院人文科学系, 准教授 (30441174)
林 靖人 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 教授 (60534815)
新井 雄喜 信州大学, 先鋭領域融合研究群社会基盤研究所, 助教(特定雇用) (90866873)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | COVID-19 / アウトブレイク / 行動変容 / ストレス変化 / 都市間比較 / 散策行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究実績は次の通りである。 年齢や性別に応じたストレスの状態を把握できるPOMSや、心拍データなどの生理データを取得できる器具の購入を行い、それらを用いた調査を実施するための調査計画を構築し、信州大学の倫理審査を経て人を対象とした実地調査の準備を進めた。 また、既に取得されている東京、大阪、長野、ロンドン、ニューヨーク、アムステルダムの5地域における自粛前後のストレスおよび行動変容のデータの解析を行い、世界の複数の都市における共通の傾向として、散策を行うことが、コロナ禍におけるストレスの増加を有意に減少させるファクターであることを明らかにした。 上記の結果は、共同研究者と連名でにて査読付き英語論文として採択され、2021年に出版された。 Uehara, M., Fujii, M., Kobayashi, K., Hayashi, Y., & Arai, Y. (2021). Common Factors of Stress Change under the First COVID-19 Outbreak as Observed in Four Global Cities. Sustainability, 13(11), 5996.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調にPOMSや、心拍データなどの生理データを取得できる器具の購入を行い、それらを用いた調査を実施するための調査計画の構築と、信州大学の倫理審査を終えることができた。また、既に取得済みのデータを解析し、ことなる5つの都市における自粛前後のストレスおよび行動変容のデータの解析を行い、世界の複数の都市における共通の傾向として、散策を行うことが、コロナ禍におけるストレスの増加を有意に減少させるファクターであることを明らかにできた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は時系列的なデータの取得を継続しつつ、より信頼性の高いデータを取得するための新たな散策行動やワーケーションによる環境の効果の測定を開始する。 加えて、各地域で特徴性的な散策行動、ルートパターンなどの都市構造と紐づいた行動特性の共通性や、違いについての空間分析を実施していく予定である。
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Causes of Carryover |
実際に新たな機材を使っての調査が倫理審査等の関係で実施できなかった部分もあり分担研究者3名が5万円づつ予算を繰り越したため。
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Research Products
(7 results)