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2021 Fiscal Year Research-status Report

銀鏡反応から銅鏡反応への研究展開

Research Project

Project/Area Number 21K18990
Research InstitutionSasebo National College of Technology

Principal Investigator

横山 温和  佐世保工業高等専門学校, 基幹教育科, 准教授 (50735579)

Project Period (FY) 2021-07-09 – 2024-03-31
Keywords銀鏡反応
Outline of Annual Research Achievements

研究目的は銀鏡反応の反応機構を錯体化学の視点から明らかにすることにあり、また、銅鏡反応の温和な反応機構の確立を行うことにある。この目的を達成するため、申請者は実験に常時従事することが不可能なため、申請者の所属する佐世保高専基幹教育科から、佐世保高専物質工学科へ卒業研究生派遣の依頼を行った。しかし、同科は卒業研究を請け負う条件として論文輪行の指導及び学生実験指導の授業指導が必要であり、申請者がそれらの授業時間を確保できないことを理由に卒業研究生を派遣することを断った。従って、申請者は授業時間(11授業/週)と放課後のクラブ指導の合間のみに実験を行うこととなり、研究進度に大きな遅れが出ることとなった。また、研究目的遂行にあたり、紫外可視吸収スペクトル測定装置の導入は必須であることからその購入を申請書に基づき行なったが、本校(佐世保高専)の規定に基づき、購入品の価格が300万円を超過することから入札制度を使って本装置を購入することとなった。そのため、入札完了が2021年12月となり、新型コロナウイルス感染拡大の影響で装置の入荷配備が遅れた。最終的に翌年2022年3月に同装置が研究室へ納品され、設置業者による装置説明が4月に行われたことにより測定器を用いた実験開始が4月からとなった。今後、申請者は授業が入っていない長期休業期間を使って実験を行っていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

申請者の所属する佐世保高専基幹教育科から、佐世保高専物質工学科へ卒業研究生派遣の依頼を行った。しかし、同科は卒業研究を請け負う条件として論文輪行の指導及び学生実験指導の授業指導が必要であり、申請者がそれらの授業時間を確保できないことを理由に卒業研究生を派遣することを断った。従って、申請者は授業時間(11授業/週)と放課後のクラブ指導の合間のみに実験を行うこととなり、研究進度に大きな遅れが出ることとなった。申請者は令和3年度に寮務主事代行の役職を務めており、その前年度から引き続き新型コロナウイルス感染拡大の状況下における学寮運営上、大きな責任のある職務を行なった。令和4年度は電子制御工学科1年生の担任を行っており、特に入学後は放課後に多くの時間を使って担任学生の心のケアを行う必要がある。また、研究目的遂行にあたり、紫外可視吸収スペクトル測定装置の導入は必須であることからその購入を申請書に基づき行なったが、本校(佐世保高専)の規定に基づき、購入品の価格が300万円を超過することから入札制度を使って本装置を購入することとなった。そのため、入札完了が2021年12月となり、新型コロナウイルス感染拡大の影響で装置の入荷配備が遅れた。今後、申請者は授業が入っていない長期休業期間を使って実験を行っていく予定である。

Strategy for Future Research Activity

紫外可視吸収スペクトル測定装置を用いて研究を進める。銀鏡反応において、反応溶液を混合させた後のスペクトル変化を詳細に研究することで、反応中間体の同定を進める。また、銅鏡反応において配位子を変化させることで銅鏡のでき方が変化することがわかっており、還元剤の強さに関わらず、銅(II)イオンの配位環境(配位子場)で銅鏡のでき方が変化することが分かってきている。今後は紫外可視吸収スペクトルを利用して、還元剤がどのように錯体へアプローチしているのかを解明する。今回導入された紫外可視吸収スペクトル装置は温度可変装置(クライオスタッド)も備えており、熱力学的アプローチから反応中間体の錯形成過程を推定していく。

Causes of Carryover

実験装置の設置が遅れたため、予定していた実験が行うことができず、研究の進捗に遅れが生じている。また、今後使用した試薬・ガラス器具の追加発注や装置のメンテナンス及び実験に必要な液体窒素などの購入する必要が生まれるため、そのために次年度に使用する。また結果に応じて研究発表を行うため、学会発表のための旅費として使用する。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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