2021 Fiscal Year Research-status Report
Exploration of the modification of genomic higher-order structures in the cell nucleus by aggregation of chemically synthesized short nucleic acids
Project/Area Number |
21K19040
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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Keywords | 核酸 / 転写因子 / 相分離 / ハイブリダイゼーション / マイクロRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
化学合成短鎖核酸は細胞に入り込むと速やかに細胞核へ移動して、核内で蓄積する。蓄積した核酸が集合体を作る場合、その集合体が一定の濃度で結合タンパク質を呼び寄せることができれば、相分離を引き起こして液滴状顆粒を形成するかもしれない。本研究では、蛍光標識した化学合成短鎖核酸をHeLa細胞に取り込ませた。連続ハイブリダイゼーションによって集合体を形成する配列を持つ1対の化学合成短鎖核酸を細胞へ取り込ませた場合に、顆粒状に見える斑点が細胞質で観察された。その斑点の性質については精査中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、核酸によって細胞内相分離が観察された。この有望な成果は、次年度での相分離顆粒の物理学的性質の解明に向けた研究の進捗に期待をもつことができる。
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Strategy for Future Research Activity |
観察された斑点の「流動性」「粘度」「屈折率」を精査する。それらの局在は、ゲノム高次構造に大きな揺らぎを与えて、核膜内膜周縁部の物資輸送やゲノムのトポロジカル関連ドメインに改変が起こるかもしれないので、時空間的モニタリングを駆使して観察を進めたい。
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Research Products
(15 results)