2021 Fiscal Year Research-status Report
植物における代謝とストレス応答の調和の取れた成長を可能にする新たなシグナル分子
Project/Area Number |
21K19087
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
村田 芳行 岡山大学, 環境生命科学学域, 教授 (70263621)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宗正 晋太郎 岡山大学, 環境生命科学学域, 准教授 (20641442)
|
Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
|
Keywords | 気孔 / 孔辺細胞 / リンゴ酸 / イオンチャネル |
Outline of Annual Research Achievements |
気孔の開閉は、植物が陸上で生育する上で極めて重要である。その運動は、植物ホルモンによって制御されているが、リンゴ酸によっても制御されています。本研究では、リンゴ酸は、気孔の閉口を誘導する。SLAC1の細胞外リンゴ酸感知機構の完全解明を進めている。 アフリカツメガエルの卵母細胞を用いた実験より、リンゴ酸が直接SLAC1を活性化していることを明らかにした。また、リンゴ酸は、孔辺細胞内のカルシウム濃度上昇を引き起こし、カルシウム依存性の信号伝達経路を活性化することを明らかにした。これらの結果から、これら両方の経路を介して、気孔閉口を誘導していることを示す知見を得た。また、SLAC1のリンゴ酸感知にかかわると予想されるにドメインの絞り込みを進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通りの結果が得られ、本成果は、①第62回日本生化学会中国・四国支部例会(2021/09/11)、②日本農芸化学会2021年度西日本・中四国・関西支部合同大会(2021/09/25)、③植物化学調節学会第 56 回大会(2021/11/13)、④第63回日本植物生理学会年会(2022/03/22)で報告し、2つの論文をNew PhytologistとBioscience, Biotechnology, and Biochemistryに投稿し、現在、ともにRevise中である。
|
Strategy for Future Research Activity |
Revise中の論文をできるだけ早く公表する。 また、本年度も計画書通りに研究を進める。
|