2021 Fiscal Year Research-status Report
Comprehensive explore for morphokinetic biomarkers expressed in association with chromosomal abnormalities in fertilized embryos
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21K19184
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
杉村 智史 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (00728454)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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Keywords | ウシ / 受精卵 / 染色体異数性 / 形態動態 |
Outline of Annual Research Achievements |
ウシ受精卵の形態動態と胚盤胞における染色体異数性の関係を解析した。体外受精後、第二極体放出が確認できた受精卵において、脂肪除去を行った。タイムラプス撮影装置により、発生の様子を撮影し、胚盤胞に到達した胚においては、次世代シーケンサー(NGS)による染色体異数性解析を行った。ヒトで用いられているVeri-seq PGTをウシでは確立されていないNGSによる着床前胚の染色体異数性解析に応用した。染色体異数性の予測にはCNV-seqを用いた。結果、NGSによるウシ着床前胚の染色体体異数性解析に成功した。タイムラプス撮影装置による解析結果と染色体異数性解析を紐づけした結果、前核の出現および消失のタイミング、第一卵割のタイミングと染色体異数性との関係性は認められなかった。今後は、他の動的特徴と染色体異数性との関係性を明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験1の 目標である染色体解析技術の確立に成功した。また、バイオマーカーの探索には至っていないが、前核の形態動態が胚盤胞の染色体異数性に関連しないことを明らかにした。
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Strategy for Future Research Activity |
第一卵割異常(direct cleavage, reverse cleavage)、部分的コンパクション、各細胞周期の長さ、胚盤胞への到達時間との関連性を解析する。
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Causes of Carryover |
当初の予定より実験施行回数が少なかった。その分を、次年度に充てることとした。
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