2023 Fiscal Year Annual Research Report
トランスポーター創薬を飛躍的に加速するハイスループットスクリーニング技術の確立
Project/Area Number |
21K19338
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
宮地 孝明 岡山大学, 自然生命科学研究支援センター, 研究教授 (40550314)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | トランスポーター / 創薬 / スクリーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでトランスポーター(輸送体)の普遍的なハイスループットスクリーニング技術がなかったため、トランスポーターの過半数の機能は不明なままである。本研究では、幅広い輸送基質候補の中から任意のトランスポーターの輸送機能を同定し、さらにはその創薬候補化合物をハイスループットで探索できる夢のような基盤技術の開発に挑戦する。この技術を利用して、神経伝達の新しい概念を確立し、脳・創薬研究分野で革新的な分子プローブを提供する。 本年度は昨年度に引き続き、候補トランスポーターを精製・再構成し、選抜した輸送基質候補の輸送活性を評価した。その結果、これらトランスポーターの輸送特性を明らかにすることができた。また、小胞型神経伝達物質トランスポーターの阻害剤を探索して、新しい阻害剤を同定することができた。以上より、これまでに候補トランスポーターとその輸送基質候補を選抜し、輸送基質を特定し、阻害剤を探索する基盤技術を確立することができたといえる。
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