2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21K19508
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
保仙 直毅 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10456923)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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Keywords | NK細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度には、活性型インテグリンbeta 7を標的としたヒト臍帯血由来CAR-NK細胞(MMG49 CAR-NK細胞)を作製し、そのin vitroでの抗腫瘍効果を証明した。今年度はMMG49 CAR-NK細胞のin vivoでの抗腫瘍効果の検討を行った。ルシフェラーゼを発現させた骨髄腫細胞株MM1Sを放射線照射したNOGマウスに移入した後、MMG49 CAR-NK細胞を投与した。その結果、MMG49 CARを導入していないコントロールNK細胞を投与した場合に比べて、MMG49 CAR-NK細胞投与群において有意に腫瘍増殖の抑制が見られたことから、MMG49 CAR-NK細胞のin vivoでの抗腫瘍活性が証明された。 また、MMG49 CAR-NK細胞のheterogeneityの解析の為single cell RNA seq解析を行った。その結果、CAR-NK細胞集団の中に、よりimmatureな亜分画と考えられる細胞集団を同定した。現在その詳細なcharacterを解析するとともに、それらの細胞集団をprospectiveに単離する方法を開発中である。 さらに、NK細胞を増幅するために用いているfeeder細胞の改良にも取り組んだ。我々は、他の研究室より譲渡して頂いたK562細胞に4-1BBと膜結合型IL15を発現させた細胞をfeeder細胞として用いてきたが、より効果的な増幅を目指して、独自にK562にいくつかの分子を発現させた細胞の開発を進めている。こちらは、未だ開発途上であるが、今後も開発を続けていく。
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