2023 Fiscal Year Annual Research Report
iPS細胞由来心筋exosomeを用いた新規cell-free心臓再生療法の開発
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21K19528
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
富永 佑児 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (80838558)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河村 拓史 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60839398)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | 細胞外小胞 / exosome / single cell遺伝子発現解析 / iPS心筋細胞 / cell-free / 再生治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、近年、移植細胞の準備・調整を要さない汎用性の高いcell-freeの心筋再生治療開発の足がかりとして期待されている、幹細胞などから分泌される細胞外小胞(exosome、extracellular vesicles)に関する研究である。我々が保有するiPS心筋細胞大量培養装置から得られた培地より、細胞外小胞を抽出し、その治療効果を検討を行なっている。 2021年度は、心筋梗塞モデルラットに細胞外小胞を投与し、心機能改善、生存率改善を示した。投与後の組織学的解析、遺伝子発現解析を行った。また、そのsingle cell遺伝子発現解析解析のための条件調整を行い、single cell化したsampleを提出し、遺伝子発現解析を行なった。それまでに得られたdataの一部は、第52回日本心臓血管外科学会学術総会や第21回日本再生医療学会総会にて発表を行なった。 2022年-2023年度は解析結果を用いて、細胞外小胞の作用メカニズムの詳細な解析を行い、in vitro, in vivoのdataとin silicoのdataとから、mechanismを同定した。それらの結果を2023年に論文発表した。
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