2022 Fiscal Year Research-status Report
一細胞CRISPRスクリーニング法を駆使した機能的GWAS-SNP検出法の確立
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21K19589
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
北條 宏徳 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (80788422)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 寛之 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (10883481)
大庭 伸介 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (20466733)
関 真秀 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任准教授 (90749326)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | CRISPRスクリーニング / 一細胞解析 / SNP / エンハンサー |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、SNPスクリーニングの実施のために、ガイドRNA (gRNA)レンチウイルスライブラリーとCRISPRレポータ細胞の作製に取り掛かった。まず、複数のガイドRNAを同時に発現可能なgRNA発現ライブラリーの検討を行った。次に挙げる理由から、Cas9システムだけでなくCas12システムも検討した。Cas9システムでは、CRISPR活性を発揮するためにはtracrRNAと crRNAの2種類のRNAが必要であるのに対して、Cas12システムでは5crRNAのみで機能を発揮するため、より単純なベクター構成が可能である。Cas12システムでは複数のgRNAを並列に配置することが可能なため、複数エンハンサー・SNP活性の同時制御が可能であると考えた。スクリーニング用のバーコードが検出可能なように、複数のgRNA配列と同時にバーコード配列が転写されるシステムを採用した。骨芽細胞の分化に関わる転写因子群を制御する複数のエンハンサーに対してgRNAを設計し、その機能を確認した。 次に、間葉系幹細胞の骨芽細胞分化を蛍光タンパク質でモニタリング可能な細胞株の樹立に着手した。まず、間葉系幹細胞を株化するため、ヒトTERT1遺伝子をレンチウイルスで感染させたのち、薬剤耐性遺伝子を用いたセレクションを行い、間葉系幹細胞株を得た。次に、骨芽細胞分化マーカーの転写制御領域と蛍光タンパク質をコードする融合遺伝子をゲノムにノックインする実験に着手した。Cas9システムを用いて、融合遺伝子をヒトゲノムのセーフハーバー領域にノックインした。現在、薬剤セレクション・シングルセルクローニングを進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り、gRNAライブラリーの構築やレポータ細胞の樹立が進んでいるから。
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Strategy for Future Research Activity |
樹立した細胞を用いたエンハンサースクリーニングを実施する
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