2023 Fiscal Year Annual Research Report
Exploring accident risk factors in pediatric medical environments by applying 3D VR simulation
Project/Area Number |
21K19636
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
住吉 智子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50293238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 美央 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00405052)
佐藤 由紀子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (00882797)
崔 ホンソク 拓殖大学, 工学部, 准教授 (20823412)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | VR / 教材開発 / 看護事故予防 / 小児医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、予測、想定される範囲を超えて、小児医療環境における危険要素や事故発生要素を抽出すること、臨床判断の教育教材の開発を行うことを目的とした。この目的を達成するため、ベテラン看護師と看護学生のVR(Virtual Reality)を応用したシミュレーション360度動画視聴後の視点や考え方の差分から明らかにすることを計画した。 今年度は、360度VR動画の2場面の事故予測、有効性及びユーザビリティ評価を看護学生4年生8人及びベテラン看護師各8人の計16人を対象としてVR視聴並びにインタビュー、Webアンケートを実施した。 その結果、ベテラン看護師は患児の事故リスク因子に関連する【情報収集の不備】要素への気づきや教材の看護師の言動に対する批判的要素が多く上がった。学生はリスク因子への気づきは少なく、【患児の様子】や【環境整備がされていない病室】等、患児よりも母親や周囲への気づきが多かった。 Webアンケート結果では、看護学生は7項目中、「あまり同意できない「全く同意できない」と否定的な回答を選択した対象者は一人もいなかった。「強く同意する」の回答が50%を超えた項目は「様々な動画があると、学習を促進できるだろう」「私はこの動画での学習を楽しんだ」の2設問であり、「私はこの動画での学習を楽しんだ」は唯一看護師の回答の得点を上回る項目だった。一方、「学習に役立つ動画だった」「この動画は看護学を学ぶことに適している」の2項目は、看護師は看護学生より有意に評価が高かった。 以上の結果より、VRを用いた動画は、小児医療環境における危険要素や事故発生要素の教材としての有用となる可能性が見出せた。
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Research Products
(1 results)