2022 Fiscal Year Research-status Report
保健・医療におけるALDH2遺伝子型判定の実装化を目指して
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21K19652
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
松本 明子 佐賀大学, 医学部, 准教授 (10330979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市場 正良 佐賀大学, 医学部, 教授 (60184628)
土器屋 美貴子 佐賀大学, 医学部, 非常勤博士研究員 (20749139)
原 俊哉 独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センター(臨床研究部), 臨床研究部, 常勤医師 (70274602)
小林 大祐 北海道医療大学, 薬学部, 准教授 (30405667)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | ALDH2 / 遺伝子多型 / アルデヒド / 行動変容 / 介入研究 / 発がん / 肝障害マーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)の変異型遺伝子(ALDH2*1/*2あるいはALDH2*2/*2のことで、ALDH2*2は変異アレル)は飲酒時顔面紅潮で知られ、東アジア人特有の体質や疾病構造を生む。特にALDH2*2を考慮したアルコール関連癌に対する適切な啓発が急務である。本研究は、ALDH2*2を考慮したアルコール関連癌啓発の必要性/効果を示すエビデンスの創出を目指している。 今年度は飲酒によるアセトアルデヒドばく露のバイオマーカーとしてHPLC-ECDを用いた尿サンプル中サルソリノールの分析方法を立ち上げた。クレアチニン測定法およびカテコルアミン測定法、尿比重測定法について、実験補助員の教育を行い、環境整備を行った。 さらに、佐賀大学倫理審査の承認を受けたうえで、試験名「保健医療におけるアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)遺伝子型判定の実装化を目指して」とする介入研究を開始し(UMIN試験ID:UMIN000050580)、1事業所、参加者57名の協力を得てベースライン調査を行った。インフォームドコンセント後、無作為に3群に割付け、1群は飲酒頻度および飲酒量、飲酒に対する意識、ストレス対処の方法について、質問調査のみを行った。2群は、1群の調査に加えて頬ぬぐい液より遺伝子型判定を行い、結果を関連情報とともに返却した。3群は、2群の内容に加えて、飲酒量の記録と睡眠モニターを1週間行い、尿検査を行った。 これらの結果は遺伝子型判定結果および関連情報とともに返却した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染症の流行の影響で協力施設の募集が難航したため。また、HPLC-ECDによるサルソリノール測定法では低濃度域の定量性が不十分であることが判明し、LCMS立ち上げの必要性が生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き協力施設の募集を行う。また、尿中サルソリノールのLCMS法を立ち上げる。介入研究を引き続き進める。
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Causes of Carryover |
協力施設の募集が難航したため次年度使用額が生じた。引き続き募集を行い、調査に必要な物品費や人件費、謝金で使用する予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Variant Allele of ALDH2, rs671, Associates with Attenuated Post-Vaccination Response in Anti-SARS-CoV-2 Spike Protein IgG: A Prospective Study in the Japanese General Population.2022
Author(s)
Matsumoto A, Hara M, Ashenagar MS, Tokiya M, Sawada T, Iwasaka C, Furukawa T, Kitagawa K, Miyake Y, Hirota Y.
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Journal Title
Vaccines
Volume: 10
Pages: 1035
DOI
Peer Reviewed / Open Access