2022 Fiscal Year Research-status Report
高齢心不全患者の遠隔心臓リハビリテーションにおける自己管理支援プログラムの開発
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21K19669
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
吉田 俊子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60325933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小笹 寧子 京都大学, 医学研究科, 助教 (30467485)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | 循環器疾患 / 心不全 / 遠隔心臓リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
急増する高齢心不全患者の疾病管理には、運動療法や患者教育を含む包括的な心臓リハビリテーション(心リハ)が重要である。しかし、我が国の心不全患者の外来心リハ実施率は極めて低く高齢心不全患者は、症状も多様で遠隔での自己管理が困難であることから、本研究は、高齢心不全患者の遠隔心リハにおける自己管理支援プログラムの開発を行うことを目的として実施している。 文献レビューを、高齢心不全患者、遠隔心臓リハビリテーションによる自己管理支援、終末期医療を除く心不全ステージC・Dを対象として実施した。396件を抽出し、そのうち97件をレビュー対象とした。心不全教育の方法は、入院時から教育を開始し、退院後に遠隔に移行しており、方法としては対面(個別,グループ),電話,ビデオ会議,パンフレットを組み合わせていた。また患者による毎日のセルフモニタリングとしては、体重,血圧,脈拍数,SpO2,心不全症状(疲労,息切れ,浮腫)を行い、入力は患者入力,自動送信があげられた。定期的なフォローアップには、電話,訪問,ビデオ会議が用いられていた。脱落要因には、死亡,入院、状態悪化,施設入所、モバイルの使用困難等があげられ、増悪要因には、医療者との双方向コミュニケ―ションの不足、心不全の重症度、プログラムの遵守率、セルフマネジメント能力やヘルスリテラシーの低さ、併存疾患保有数があげられた。これらの結果や心臓手術後患者の退院後経過の課題などを踏まえ、心臓リハに携わる医師、看護師、理学療法士などの多職種でのフォーカスグループインタビューを実施し、心リハチームが在宅高齢心不全患者のセルフマネジメント支援にどのように関わっているか、セルフマネジメント支援の「メンテナンス」、「モニタリング」、「マネジメント」に関する内容について明らかにして、遠隔の教育プログラムに導入する形で検討を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
グループインタビューの準備などの施設調整に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究分担者と連携し、研究協力者、研究協力施設との連携を推進していく。
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Causes of Carryover |
海外にての研究遂行を予定していたがコロナ禍において渡航が実施できなかったため。2023年度に研究計画に従い、海外研究機関との調整をはかり渡航を計画している。
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Research Products
(8 results)