2021 Fiscal Year Research-status Report
ナッジを活用した特定健康診査の受診率向上にむけたモデル開発
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21K19688
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
村山 洋史 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (00565137)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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Keywords | ナッジ / 特定健康診査 / 受診率 |
Outline of Annual Research Achievements |
2008年より全国で特定健康診査(以下、特定健診)が開始されたが、その受診率は低迷しており、向上にむけた対策が急がれる。今回は、その解決手法として「ナッジ」(行動経済学の介入概念で、行動科学の知見に基づき人が望ましい行動を自発的に取れるよう促すアプローチ)に注目する。本研究の目的は、特定健診の未受診者への受診勧奨通知メッセージにナッジの要素を付加し、受診率向上への効果を検証することである。本研究は、横浜市健康福祉局保険年金課と共同で実施する。ナッジという萌芽的なテーマを扱うが、社会的ニーズの高い特定健診の受診率向上にナッジが寄与できることが明らかできれば、社会にも学術にも大きなインパクトを与えることが可能である。 1年目は、健診受診行動に有効なナッジを把握するためにシステマティックレビュー、未受診の原因を理解するためにフォーカスグループインタビュー(FGI)を行う。これらを基に、受診勧奨通知メッセージに付加するナッジを決定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルスの影響もあったが、行政との共同事業であり、比較的予定とおり進行できている。
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Strategy for Future Research Activity |
計画書の通り進めていけるよう、各所と連携して進めていく。
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Causes of Carryover |
2年目は、1年目に収集したデータの解析等で人件費等の解析に関わる費用が必要になる。1年目に使用しきれなかった分については、2年目以降に支出する予定である。
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Research Products
(2 results)