2022 Fiscal Year Research-status Report
動脈硬化の早期発見に挑むマルチデータベースを用いた唾液内血管老化マーカー群の同定
Project/Area Number |
21K19746
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
本田 義知 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (90547259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 一也 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (10236268)
二宮 雄一 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任助教 (40722575)
川本 章代 大阪歯科大学, 歯学部, 准教授 (50368156)
志水 秀郎 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (50388378)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | 唾液 |
Outline of Annual Research Achievements |
長期の寝たきりに繋がる動脈硬化は、患者のみならず家族の生活の質も激変させる苦難の多い疾患である。超高齢化社会が進む今、信頼性が高く簡易におこなえる早期検査法の出現が切望されている。一方、動脈硬化巣に老化細胞の著しい蓄積が近年報告され、実態解明が強く望まれている。特に、その分泌物の解明や活用は未だ黎明期にある。更に、唾液を用いた疾患解析は、これまで主に歯科疾患(歯周病、虫歯等)への応用が主であり全身疾患への応用は乏しかった。口腔癌を中心にバイオマーカーの探索も試みられているが、動脈硬化診断への応用には至っていない。その一因にはバイオマーカー探索の困難さがあげられ、費用、時間等を削減可能な、斬新な発想による探索が求められている。本研究では、わずかな唾液で動脈硬化が測定可能という新世代戦略をリキッドバイオプシー診断に追加しうる「唾液内血管老化特異的mRNAのリスト構築」を目的とする。具体的には、申請者等が独自構築したマルチデータベース-Wet法を駆使して抽出した血管細胞老化由来の遺伝子の唾液内発現を確認する。更に医科歯科連携による動脈硬化との相関調査や、エクソソーム解析を行い血管成分-唾液流出経路の知見を深化させる。本計画が前進すれば、抽出した遺伝子をツールとしたヘルスケアモニタリングやリバーストランスレーショナル研究等の創生に貢献ができ、血管性疾患(脳卒中・心疾患)への精密医療や先制医療の開発を加速しうる。本年度は、昨年度より被験者数を増やし唾液採取を進めた。また、複数の唾液内遺伝子について変動の確認を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた被験者数の唾液が採取できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初予定していた計画にそって、各mRNAの発現動向を確認する予定である。
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Causes of Carryover |
唾液採取に時間がかかり、各遺伝子の発現動向評価を深められていないため。
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