2021 Fiscal Year Research-status Report
Realization of easy-to-understand map guidance infrastructure through dynamic generation of illustrated maps
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21K19766
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
山本 大介 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00402470)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | 地理情報システム / 経路推定 / 位置推定 / 道路総描 / データベース |
Outline of Annual Research Achievements |
分かり易い地図としてイラストマップが広く用いられている。イラストマップとは、店舗や観光地などの施設をユーザに分かり易く提示するために、図案化された地図のことである。必ずしも、実際の地図のように正確である必要はなく、一部の道路が省略されたりデフォルメ化されたりしている。本研究の目的は、ユーザの要求に応じて、分かり易いイラストマップを動的に生成するWebマップサービスを実現することである。 上記の研究目的を達成するために、本年度は、イラストマップに用いるべき道路を動的に選別する道路総描の新しい仕組みについて主に研究を行った。具体的には、従来、我々の研究グループで提案してきた、階層化ストロークネットワークに基づく道路総描手法の、総描精度向上を目指した研究を実施した。予備的な実験により、提案手法の精度向上を確認したが、実行時間が大幅に悪化する場合もあるという課題も分かった。研究成果の一部は、国内の研究会などにおいて発表を行った。 道路総描は道路を選別する機能だけであり、そのままでは、イラストマップ生成を実現することはできない。具体的には、道路総描手法に加えて、選別された道路の形状や位置を、見やすく変形・再配置する機能(再配置機能)や、Webマップとして実装(Webマップ機能)することも必要である。音声対話システムとの連携機能も付与する必要がある。これらの機能についても研究を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
道路総描に関する、新しい手法を提案し、有効性を確認するなど、一定の成果を得た。一方で、研究開始初年度であり、成果に関する対外発表が国内の研究会での発表にとどまっており、当初の計画以上に進展しているとは必ずしも言えない。そのため、おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
道路総描は道路を選別する機能だけであり、そのままでは、イラストマップ生成を実現することはできない。具体的には、道路総描手法に加えて、選別された道路の形状や位置を、見やすく変形・再配置する機能(再配置機能)や、Webマップとして実装(Webマップ機能)することも必要である。音声対話システムとの連携機能も付与する必要がある。これらの機能についても研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
別の予算で獲得した既存設備を有効に活用できたため、当初想定したよりも、研究費の利用額が少なく済んだ。また、コロナ禍により、国際会議などの出張もなかったことも一因である。 次年度以降は、国際会議などでの発表や実験機材の購入などを予定しており、残額を有効に活用していく予定である。
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