2023 Fiscal Year Annual Research Report
身体同期型空中像による「ついてを伸ばしてしまう」空中像の動作表現の実現
Project/Area Number |
21K19821
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
小泉 直也 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (80742981)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | 空中像 / インタラクション / ヒューマンインタフェース |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、鑑賞者がついつい手を伸ばしてしまうような空中像の表現(映像の動きや人への反応)を解明することである。具体的には人の行動を観察しながら空中像を自在に操作する技術を開発し、心理物理実験によって鑑賞者に働きかける空中像の動きを明らかにすることである。 空中像CGアバタの表現手法について、その空中像の動きの効果を心理物理実験によって明らかにするため、実験者が空中像CGアバタになりきり操作することができる技術(身体動作同期型空中像操作)を実装し、その装置によって空中像CGアバタの表現と人の反応を観察し、表現の効果を心理物理実験で定量化するものである。 2023年度は、昨年度より継続して開発した、センサを非視認状態にして空中像インタラクションのセンサにする方法(赤外線を反射し可視光を透過する光学素子と空中像光学素子を組み合わせる)の開発を進め、その評価を行った。具体的な光学的特性(輝度・シャープネス・色再現性)の評価や、幾何的な整合性を評価した。また装置におけるセンサの画角や位置関係などを整理した。本手法の有用性を示す例をため、特にエンタテインメントシステムとしての応用例を多数制作した。この過程で、実物体を空中像にかざすことで、新しいアクションが起きるような構成にすることで、鑑賞者が空中像に手を伸ばすということが観察された。またインタラクションデザインの容易さを活かし、小児向け心理物理実験用に研究装置を貸し出し、空中像の操作の有無に関する評価も行った。
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Remarks |
受賞:Best Paper Honorable Mention Award (ICAT-EGVE2023,12月6日)、 羽倉賞・奨励賞(最先端表現技術利用推進協会, 11月10日)、ティザー最優秀賞、企業賞:バンダイナムコスタジオ賞、デモ優秀賞、優秀研究賞(ECシンポジウム 9月1日) 、山下記念研究賞(情処, 8月3日) 、2022年度 学生優秀賞 (情処 EC研究会, 6月20)
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