2022 Fiscal Year Annual Research Report
The Dynamism of Language Change: The Synchronic and Diachronic Interface of English Deverbal Prepositions
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21K19991
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
林 智昭 明海大学, 外国語学部, 講師 (70906693)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 動詞性 / 前置詞性 / 脱範疇化 / 漂白化 / 動作主性 / 談話機能 / 認知文法 / 時間性 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、動詞派生前置詞へのカテゴリー変化(文法化)を質的に記述し、認知文法 (Langacker 2008) の「時間性」の観点から位置づけることによって言語変化を動機づける認知的基盤を考察した。動詞から前置詞への文法化は、動詞にみられる特徴(動詞性)の喪失と、それに伴う前置詞的機能(前置詞性)の獲得により特徴づけられる(林 2020)。まず、(i) 文法化理論、(ii) 動詞派生前置詞の通時的発達、(iii) 現象全般にみられる特徴を述べた記述文法、(iv) 懸垂分詞の認知言語学的分析、(v) 前置詞の機能と文法化、に関する先行研究の議論に基づき、Corpus of Contemporary American English (COCA) から抽出したデータ、アメリカ英語を母語とする話者の内省により動詞派生前置詞considering, touchingの振る舞いを記述した。その上で、文法化における動詞性の喪失(動作主性、副詞共起、意味の漂白化)と前置詞性の獲得(前置詞への置換テスト、談話機能)に注目し、カテゴリー変化の連続性と揺らぎに関する考察を行った。最後に、認知文法の観点から、文法化が「非時間性」(Langacker 2008) に向かうプロセスであると位置づけられることを示した。以上の研究結果について、日本認知言語学会第23回全国大会(2022年9月4日)で発表を行った。
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Research Products
(2 results)