2021 Fiscal Year Research-status Report
観光客の観光行動の決定要因と観光地の持続可能性に関する研究
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21K20129
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
高尾 美鈴 中央大学, 経済学部, 助教 (80909341)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | グリーン・ツーリズム / 農村コミュニティ |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、2022年度に行う予定のWEB上でのアンケート調査に向けて文献調査や基礎的なデータ分析を行いました。 観光客へのアンケート調査に先立って、農山漁村部における体験型の観光であるグリーン・ツーリズムに関して、農林業センサスデータを用いて、関東学園大学経済学部の金承華先生と中央大学経済学部の薮田雅弘教授と共同で論文を執筆しました(Jin, C., Takao, M. & Yabuta, M. Impact of Japan's local community power on green tourism. Asia-Pac J Reg Sci (2022). https://doi.org/10.1007/s41685-022-00226-x)。農山漁村部における観光に関して、農村コミュニティの特性とグリーン・ツーリズムの取り組みとの関係を共分散構造分析を用いて分析しました。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は2021年度に統計分析用のPCや統計ソフトを購入する予定でしたが、アンケート調査を行う直前に購入した方が最新のものを購入できると思い、購入出来ておりませんでした。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は当初の実施計画通り、2022年の10月ごろにWEB上でのアンケート調査を実施すべく研究を行います。 2022年8月を目途にアンケート調査の質問紙を作成し、30人程度を対象にプレテストを行います。アンケートの質問を修正し、質問項目に関する検定を行った後、WEB上で本調査を行います。回答者の負担が大きくなりすぎないよう、場合によっては2度にアンケートを分けて行います。回答から観光客の観光動機を明らかにし、COVID-19の下での観光についてのリスクなどに基づく費用と、観光から得られる便益とをどのように勘案しているのかを明らかにし、観光需要の回復に関する質問項目から、感染症拡大などのインパクトを受けた観光地の在るべき形態について考察します。 アンケート調査を行う際に、性別、年代、居住地域で人口比に従って割付できる1000人程度のモニターが必要であるため、調査会社にWEB上でのアンケート回収を依頼します。 アンケート調査結果の分析を精緻化し、成果を学会報告(日本応用経済学会秋季大会や日本経済政策学会国際会議を予定)や論文投稿(IJEPSや学内研究所のディスカッションペーパー)の形で公表します。
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Causes of Carryover |
当初は2021年度に統計分析用のPCや統計ソフトを購入する予定でしたが、アンケート調査を行う直前に購入した方が最新のものを購入できると思い、購入出来ておりませんでした。 2021年度に購入を予定していた物品を、2022年度に購入したいと考えております。
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