2023 Fiscal Year Annual Research Report
聖域都市政策が治安に与える影響の地理的異質性に関する研究
Project/Area Number |
21K20146
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大津 優貴 東京大学, 空間情報科学研究センター, 講師 (50913240)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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Keywords | 聖域都市政策 / 移民 / 移民政策 / 犯罪 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年のアメリカにおける移民問題に関連し、不法移民の排除を行わないという、いわゆる聖域都市政策が注目を集め、その治安への影響が議論の的になっていた。聖域都市政策が治安を悪化させる可能性については否定的な結果がほとんどであり、中には治安を改善させる効果を確認しているものもある。しかしながら治安改善効果が本当に存在するのかについてははっきりしていない。 本研究ではアメリカの主要都市でのデータを用いて聖域都市政策の影響が都市内部で異なる可能性に注目し、治安改善効果の有無とその源泉について研究するものである。 分析の結果、聖域都市政策の効果は都市内部でも異なることが示された。特に住民のうち移民が占める割合が多い地域にはその影響が強いことが確認された。
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