2022 Fiscal Year Annual Research Report
多様な広告構成要素の制御適合が消費者反応に及ぼす影響
Project/Area Number |
21K20158
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
小野 雅琴 明治大学, 国際日本学部, 専任講師 (40911219)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 制御焦点理論 / 広告構成要素 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、制御焦点理論を基盤とする既存研究が、広告メッセージの訴求点が促進的か予防的かということにしか注目していないという問題点に対して、メッセージ訴求点以外の広告構成要素に着目している。 二ヵ年計画の初年度は、制御焦点理論基盤型の広告研究の中から注目すべき研究をピックアップし、招待査読論文「制御焦点理論を援用した広告研究の多様化」を執筆した。当該論文は『マーケティング・ジャーナル』41 巻 4 号(2022年3月発刊)に掲載された。 最終年度は、特定の広告構成要素について制御適合が重要であるかどうかを調査する研究に取り組んだ。第一の研究は、「有名人エンドースメント、ジェスチャー、そして制御焦点理論」と題する研究である。2022年10月に韓国済州島で開催されたInternational Conference of Asian Marketing Associationsにて発表した。その結果、「2022年度ICAMA優秀論文賞」を受賞することができた。第二の研究は、「広告の非言語的手掛かりとしての新曲 対 定番曲 ―制御焦点理論に基づく検討―」と題する研究である。2023年1月にフランスパリで開催されたInternational Marketing Trends Conferenceにて発表を行った。帰国後、学会発表の際に得たフィードバックを反映しつつ、日本語論文「消費者の製品評価に与える広告音楽の効果:制御焦点理論による新曲vs.定番曲の検討」を執筆した。当該論文は、2023年8月に『三田商学研究』第66巻第3号に掲載される予定である。さらに、この研究がきっかけとなって、消費者の製品評価に影響を与える重要な構成要素である広告音楽に着目し、招待査読論文「消費者の選択における非言語的手掛かりとしての広告音楽の効果」を執筆した。当該論文は、2023年度中に出版される予定である。
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