2022 Fiscal Year Annual Research Report
Anthropometric characteristics and nutrition status in children with intellectual disabilities.
Project/Area Number |
21K20194
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Research Institution | Ibaraki Christian University |
Principal Investigator |
西出 朱美 茨城キリスト教大学, 生活科学部, 講師 (80725789)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 知的障がい児 / 横断研究 / 食事頻度調査 / 肥満 |
Outline of Annual Research Achievements |
調査開始前に研究参加者が少なかった場合を想定し、その場合の統計解析手法等の決まりを定め、学会にて報告を行った。 実際には、研究参加率は30%程度あり、500名以上の研究参加があった。参加率と関連する因子について検討し、論文及び学会にて発表を行った。 データークリーニング後、解析対象者数は450名程度となり、そのデータを用い、身体状況(肥満群・非肥満群)と関連する保護者の心理的要因及び栄養摂取状況について学会発表を行った。このポピュレーションにおいて、学校保健統計調査等の公的な調査の結果に比べ、高い肥満の出現率が観察され、その出現率は学年が上がるほど高くなり、5年生では約47%であった。身体状況は肥満群・非肥満群とカテゴリーを設定し、保護者の健康的な食生活に対する自己効力感、結果期待感との関連を検討した。その結果、その低い結果期待感が肥満と関連していた。自閉症児に限り検討した結果も同様であった。栄養摂取状況については肥満群・非肥満群間で有意な差はみられず、どちらの群も、不適切な栄養摂取状況が多くみられた。身体状況(肥満・非肥満)別各食品群の摂取状況については、二群間に有意な差はみられなかったことを、今後学会にて報告する予定である。 これらの結果から、肥満群の栄養摂取状況及び各食品群の摂取状況を明らかにするには、質的研究を組み合わせる必要があると考える。食事調査票への記載に影響を与える保護者の心理的要因の存在が考えられるからである。いずれにせよ、知的障がいを持つ肥満児の食事の特性を明らかにするには、さらなる研究が必要である。
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Research Products
(8 results)