2023 Fiscal Year Research-status Report
孫ターン者の移住決定プロセスにおける幼少期の現地体験に関する研究
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21K20195
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
嵩 和雄 國學院大學, 観光まちづくり学部, 准教授 (60528818)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2025-03-31
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Keywords | 地方移住 / 孫ターン / 新規就農 / 起業 |
Outline of Annual Research Achievements |
【事前調査】2023年6月から7月,NPO法人ふるさと回帰支援センターの各県専属移住相談員に対し,孫ターン相談者の動向ヒアリング,ならびに各県内の孫ターン状況と実践者の情報収集を行った。その中で,生業に関しては全て地域での就労ではなく新規就農や起業するケースを紹介されることが多かった。これは自治体が把握している移住者が一般企業就労者よりも,起業や事業承継を行ってるケースのほうが,移住事例として紹介しやすいことがその理由であると推測される。 【現地調査】2023年,8月から9月にかけて新潟県中越地方,富山県朝日町における孫ターン実践者のインタビューを行った。(2023/08/16-17 ,新潟県長岡市(栃尾)、柏崎市(小清水、門出)、小千谷市2023/09/01 ,富山県朝日町) ・ヒアリング結果:幼少期の訪問頻度、体験内容等は異なっているが、新規就農(兼業含)の場合祖父が非農家であるにも関わらず、就農志向となっているケースであった。うち、1名は移住後しばらくして両親がUターンしている。 新規就農障壁の一つである農地確保は、縁者がいるため困ってはおらず、逆に使用を依頼されることも増えてきている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
夏季休暇中に家族,本人が新型コロナに感染し,その後の体調不良で調査出張に行くことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
6月中に移住者のデータを落とし込み,自治体を通じてアンケートを行う。 また,すでに自治体を通じて紹介されている孫ターン実践者とアポをとり,夏季休暇中にヒアリングを行えるように手配。11月までに現地調査を終了させ,孫ターン者の類型化を進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染により,予定していた出張が履行できず,出張旅費が生じなかったため。 令和6年度内で前年度予定していた出張をすべて終わらせる予定である。
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