2022 Fiscal Year Research-status Report
Study on Theorizing in Endogenous Development of Mathematics Curriculum Revision Process in Africa
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21K20236
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
日下 智志 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 講師 (00909591)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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Keywords | 内発的発展 / 算数・数学カリキュラム開発 / 教育借用 / ローカルナレッジ / 数学カリキュラム改訂 / モザンビーク |
Outline of Annual Research Achievements |
多くの開発途上国が、 SDGsゴール4で謳われている教育の質の向上に向け、カリキュラム改革に取り組んでいる。しかしながら、特に算数・数学教育では、 学習内容の普遍性を理由に、自国の社会文化的状況を考慮せず、世界の潮流をただ模倣する改訂がなされ、それらが機能しないという状況が起こっている。本研究の目的は、開発途上国の算数・数学カリキュラム開発において、適切な内発的発展を促進するための鍵となる要素を抽出し、内発的発展のプロセスを理論化することである。 この研究課題に対し、初年度に引き続き、モザンビーク共和国を事例として研究を進めた。 前年度の調査で明らかにした各学校が独自で開発するローカルカリキュラムの事例、課題及び今後の可能性について執筆した論文「モザンビークの初等数学科におけるローカルカリキュラムの課題と可能性 ―M-GTAを援用したカリキュラム担当者および教員へのインタビューデータの分析から―」が、国際開発研究第31巻第1号に掲載された。また、モザンビークの初等教育のカリキュラム改訂過程における内発性について執筆した論文「Transition of Mozambique’s Primary Mathematics Intended Curriculum in the Post-Colonial Period: A Focus on Adaptation from an Exogenous Curriculum」が、Africa Education Review(in press)に掲載された。 また、モザンビークの2021年の初等数学カリキュラム改訂過程において、カリキュラム開発の適切な内発的発展を促進させるための鍵となる要素についての分析を、日本比較教育学会 第58回大会で発表した。 さらに、アフリカの他の国との比較分析という視点から、隣国のルワンダでも同様の調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上述したように本年度は、昨年度の調査から得た結果について、学会発表および論文執筆を進めた。各学校が独自で開発するローカルカリキュラムの事例、課題及び今後の可能性について執筆した論文が、国際開発研究第31巻第1号に掲載された。また、モザンビークの初等教育のカリキュラム改訂過程における内発性について執筆した論文が、Africa Education Review(in press)に掲載された。 現在、カリキュラム開発の適切な内発的発展を促進する要素に関する考察結果を論文としてまとめている。このことからも本科研の現在までの達成度としては「おおむね順調に進展している」と判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、これまでの研究結果を総合的に考察し、数学カリキュラム開発の内発的発展に関する国内外研究者との議論を継続して続けながら、国際学会での発表を行う予定である。
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Causes of Carryover |
コロナにより、予定していた国内および国際学会に参加が叶わなかったため。国内および国際学会の旅費およびそれに関係する英文校閲費に使用する。
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Research Products
(5 results)