2021 Fiscal Year Research-status Report
Examination of the possibility that the oyaji's association will bring about child-rearing support for the community and family
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21K20252
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Research Institution | Chugoku Junior College |
Principal Investigator |
清水 憲志 中国短期大学, その他部局等, 講師(移行) (20609739)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | おやじの会 / 父親 / 母親 / 子育て支援 / 家族 / 社会性 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、文献の分析、全国おやじの会の関わる父親・母親と関わりのない父親・母親へのアンケートを実施した。アンケートについては父親には育児行動・柔軟性・子どもの社会的スキル、おやじの会に関する質問事項について調査し、母親については育児行動、育児不安、子どもの社会的スキル、ご主人がおやじの会に関する質問事項について調査を行った。しかし、コロナ禍で予定していた場所での調査に遅れがあるため、令和4年度に継続して行う予定である。また、47都道府県の教育委員会に電話にて質問し、県内のおやじの会の有無に関して聞き取り調査を行った。把握している場合は、教育委員会としてどの様な関わりをしたり、願いを持っていたりするのかを尋ねた。回答を得られない場所もあったが、46都道府県から回答が得られ、おやじの会の数を把握している場所は6都道府県であった。把握のみに留まっている所もあれば、積極的にサポートしているとこもあり、様々ではあった。しかし、教育委員会として、父親が活動に対して積極的に行っていることを評価はしていた。 令和4年度おやじの会に関わる父親とその妻・子どもにインタビューを行い、おやじの会がそれぞれに与えた影響を分析する。 調査方法はコロナ禍であることも鑑みながら、対面若しくはZOOM等を介したインタビューを相手・社会の状況に合わせて実施していきたい。 これらのように父親のみならず母親や子どもを対象に分析することで多角的におやじの会がもたらす効果・影響について分析する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、一地域に限らず、多くの地域のおやじの会を対象にした研究である。予定通り、アンケートの作成及び実施はできたが、コロナ禍の状況でおやじの会の活動の減少や全国サミットのリモート開催により、アンケ―トの数が十分に集まっていない。そのため、当初の予定では現時点ではアンケートの分析を行っているはずだったが、分析する数に至っていない。なお、6月に改めて、調査を行う予定となっている。 なお、47都道府県教育委員会には電話でおやじの会の状況は確認しており、ある地域に偏りがあるのではなく、点在しておやじの会が存在していることは分かった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は当初の予定通り、おやじの会の活動やおやじの会に関わる父親・母親・子どものインタビューに加えて、各地でのイベントやおやじの会やPTA関連の協力者の力を借りて、一定数のアンケートが収集できるようにする。 インタビューの分析はKHcoderやTEM分析等の質的分析法を用いて行い、おやじの会に関わる父親・母親・子どもがどのような影響を受け、効果を得ているのかに焦点を当てて分析する。 その際、現在の紹介における子育ての状況を踏まえながら、今後の子どもの成長にとって、家族の在り方についてどの様な形が求められるのかについて明らかにする。
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Causes of Carryover |
令和3年度に実施できなかったおやじの会の活動に関わる調査及びインタビューに係る経費とする。また、コロナ禍で対面での実施ができなかった場合は、ZOOM等インタビューができる機材及び分析を行う機器の購入に充てる。
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