2022 Fiscal Year Annual Research Report
Examination of the possibility that the oyaji's association will bring about child-rearing support for the community and family
Project/Area Number |
21K20252
|
Research Institution | Chugoku Junior College |
Principal Investigator |
清水 憲志 中国短期大学, その他部局等, 講師(移行) (20609739)
|
Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
|
Keywords | おやじの会 / 父親 / 母親 / 子育て支援 / 家族 / 社会性 |
Outline of Annual Research Achievements |
全国おやじサミットの参加者等を通じて、おやじの会に所属している父親、若しくはしていない父親の幼稚園から小学校に通っている子どもを対象にした結果、おやじの会に所属する人27名、所属していない人32名について、おやじの会の所属の有無によって、父親の育児行動及び柔軟性、社会的スキルについて調査した。結果、差があった項目は、「学校の行事に参加する」と「育児行動得点」であり、おやじの会に所属している父親の方が優位に高かった。約10年の経過により、父親の子育てへの取り組み方に変化が起きているが、学校を中心にしているおやじの会に所属している人たちの方が、行事に参加しているという事実は顕著なものである。 おやじの会の父親に、おやじの会に関する父親がおやじの会に参加し、没入するまでの過程に関してTEMを用いて分析した結果、おやじの会における父親達の経験を第一期【父親の仲間渇望期】、第二期【おやじ仲間模索期】、第三期【おやじ活動期】、第四期【家族交流期】、第五期【地域のおやじへの移行期】という5つの時期区分に分けた。おやじの会に参加している父親について時系列に伴って分析した結果、共通する部分を往々にしてみることができた。やはり、おやじの会は、父親と子どもだけのものではなく、家族で関わる場所であった。 おやじの会に関わる父親・母親・子どもにインタビューを行った。対象者は、父親10名、母親6名、子ども11名である。それぞれの視点でおやじの会について概観してきたが、父親と子どもだけでなく母親にも影響を及ぼしていることが分かった。そして、会の行事は学校と言う場所に縛られるかもしれないが、そこでつながった絆は切れることなく継続している。その絆が次の世代へと継承されるのであれば、おやじの会の意味は、これまで認識されていた“父親の子育て支援”から、“持続可能な家族の子育て支援”と改める必要性があるだろう。
|
Research Products
(5 results)