2021 Fiscal Year Research-status Report
Establishing training protocol using avatars for deception detection in suspect interviews
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21K20305
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
萩野谷 俊平 明治学院大学, 心理学部, 講師 (80797142)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 取調べ / 虚偽検出 / 捜査面接 / 面接訓練 / 欺瞞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,被疑者の取調べにおいて取調官が保有する証拠の戦略的な使用(Strategic Use of Evidence: SUE)に関する面接技法について,アバターを用いた面接シミュレーションとフィードバックを組み合わせた訓練法(アバタートレーニング)を確立することを目的としている。 2021年度は,SUEの交差文化妥当性検証に使用するデータの収集を行なった。このデータ収集では,新型コロナウィルスの感染症対策に配慮するため手続きを一部変更し,実験室でアクセサリーを盗む模擬窃盗を実施する予定であった模擬窃盗課題について,窃盗の過程を犯人の視点で記録した動画を視聴する課題に変更した。また,課題後の面接についてはビデオ通話ソフトウェア(Zoom)を利用した面接へ変更し,全ての手続きをリモートで行う実験としている。現在は大学生を対象として25名のデータ収集を完了し,今後はクラウドソーシングサービスも利用したデータ収集を継続する。 上記の手続きで収集されるデータは,日本におけるSUEの有効性を検証した結果としてまとめる。また同データは,質問の種類(回答の自由度が高い質問,証拠に関する直接的な質問など)ごとの有罪群と無実群の言語的反応(回避、否定、開示)の割合を算出するデータの一部となり,それらの割合を確率分布として実装したアバターの返答選択アルゴリズムを構築した上で,本年度に実施予定のSUEを訓練するアバタートレーニングの効果検証実験に使用する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験手続きの変更に伴う実験材料の修正作業,及び参加希望者が予想よりも少ないことが原因と考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後十分な参加者数を確保するため,クラウドソーシングサービスを使用した募集を行う。また,アバター作成用のデータについては,取調官役のアバターを使った模擬面接を構築することでデータ収集を自動化し,より多くのデータを確率分布の構築に利用することを検討する。
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Causes of Carryover |
昨年度着手予定であったアバター作成に未着手であることから次年度使用額が生じており,2022年度においてアバター作成に使用する予定となる。
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