2021 Fiscal Year Research-status Report
行動と環境の相互浸透からみた視覚障害者の空間認知に関する研究
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21K20457
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
平井 百香 東北大学, 工学研究科, 助手 (40882593)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 視覚障害者 / 生活行為 / 動作 / 環境 / 相互浸透 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、視覚障害者自身により整えられた自宅空間に着目し、空間の設えと空間内での行動の特性を一体で捉えることで、視覚障害者の空間構築手法と空間認知の実態を明らかにする。2021年度の研究実績として、5名の視覚障害者を対象とした自宅内の行動調査をもとに、空間認知の特性に関する分析作業を進めた。また、視覚障害者4名のテーブル上の動作に着目し、机上の環境構築と動作の関係性について調査・分析を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染状況の様子を見ながら、被験者の意向を確認して調査を行っているため、集中して調査を行うことが難しかった。また、得られた動画データの分析・構造化に想定以上の時間が掛かり、査読論文の投稿が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、視覚障害者の自宅内での歩行を中心とした行動の分析と、机上の環境構築と動作に関する分析を進めた。2022年度はこれらの分析を完結させて査読論文に投稿するとともに、視覚障害者の自宅内における環境構築手法についても分析を行い、査読論文に投稿する。
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Causes of Carryover |
・データ分析作業にやや遅れが生じたため、約50万円程度のCADソフト購入が年度を跨ぐこととなった。2022年度に速やかに購入予定である。 ・2021年度に参加した学会がオンライン開催となり、旅費・宿泊費等が不要となった。その分、2022年度に他の学会への参加を追加する予定である。 ・新型コロナウイルスの状況により、予定していた調査をやむを得ず中止する、オンラインでのヒアリング調査に変更するなどの影響が生じ、旅費が減額となった。2022年度、安全に配慮しながら機を逃さず現地調査を行う予定である。
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