2022 Fiscal Year Annual Research Report
A field experiment on enhancing the performance of irrigation infrastructure in Africa
Project/Area Number |
21K20602
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 灌漑 / 稲作 / サブサハラアフリカ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、アフリカの灌漑インフラの性能を向上させる方法を評価することを目的としている。この目的を達成するために、本研究はタンザニアで以下の活動を 行う。(1)灌漑インフラ管理への農民の参加意欲を調査するためのフィールド実験を行う。(2)家計調査を実施し、Geographic Information System (GIS)のデータを使用して作物の生産性・灌漑水利用率など灌漑水田地帯のパフォーマンスの指標を分析する。
筆者は2021年3月にMbeya州のMbarali地区とMorogoro州のMvomero地区を対象に予備調査を行った。灌漑面積が小さく、正式な登録がされていない地域があるため、いくつかの灌漑地域で研究を実施することは不可能であることが分かった。予備調査の観察結果に基づき、Mvomero地区を研究対象地区として選定した。
本調査の準備に向けて、筆者は2022年10月1日から16日までタンザニアに渡航して、全体の研究デザイン、質問票の作成を行った。また、筆者はインタビュアーに対して、調査ツールの使用方法に関する簡単なトレーニングを実施した。その後、2023年1月から2月にかけて、現地で協力者の協力を得て、Mvomero地区で本調査を実施した。調査対象は、Mvomero地区のDakawa灌漑協同組合の稲作農家からランダムに選ばれた204世帯である。本調査では、稲作全般、灌漑インフラの管理への参加、フィールド実験に関する質問などが行われた。
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