2021 Fiscal Year Research-status Report
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21K20683
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
澤田 健 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (40908563)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | シナプス |
Outline of Annual Research Achievements |
シナプスの構造的基盤である樹状突起スパインの形態変化は、記憶の基盤となると考えら れてきた。しかし、光学的な限界から、表層を除く殆どの脳領域では、生体におけるスパイン形態変化の実態は観察困難である。本研究は、直近で増大したスパインを標識するプローブの観察により、深部領域を含む脳広範囲で、生体におけるスパイン増大をマッピングし、さらにこれら増大スパインの機能を探索するための新しいスパイン操作法を開発することを目的として、進めてきた。 当該年度においては、単離培養系を用いて、増大スパインを特異性高く標識するプローブおよび、スパイン増大・縮小法の開発を進めた。さらに、In vivoイメージングにより、これらの新規ツールが生体脳でも機能することを確かめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
増大スパイン標識プローブや、スパイン操作法の新規開発において、成果が得られており、研究は滞りなく進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度には、令和3年度に開発を進めてきたプローブ、およびスパイン操作法を生体脳に活用し、条件づけ学習のスパイン・シナプス基盤の探索を進める。
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