2022 Fiscal Year Annual Research Report
医療ビッグデータおよびオミクスデータを活用した薬剤性心筋炎に対する治療法の開発
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21K20720
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
新村 貴博 徳島大学, 病院, 特任助教 (50910014)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 医療ビッグデータ / 心筋炎 / 副作用 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、オミクスデータ等を用いた解析により、ヒトに対する安全性が確立した既存薬の中から免疫チェックポイント阻害剤関連心筋炎に対する治療薬候補を探索することを目的とする。 初年度に抽出した免疫チェックポイント阻害剤関連心筋炎の遺伝子変動を用いて、治療薬候補を抽出した。その結果、既存薬として代謝性疾患に使用されている薬剤が、候補として同定された。つづいて、本研究で作製した心筋炎モデルマウスを用いて、治療薬候補の有効性を評価した。その結果、心筋組織における炎症性細胞の浸潤が、有意に抑制されていることが示唆された。また、WHOが提供している有害事象自発報告データベースを用いた検討において、候補薬を使用している患者において、心筋炎の頻度が有意に低いことが明らかとなった。
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Research Products
(3 results)
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[Presentation] PD-1ノックアウトマウスを用いた免疫チェックポイント阻害剤関連心筋炎の 新規病態モデル開発2023
Author(s)
新村貴博, 運天拡人, 濱野裕章, 内田和志, 宮田晃志, 合田光寛, 八木健太, 相澤風花, 石澤有紀, 座間味義人, 石澤啓介
Organizer
第32回日本循環薬理学会
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[Presentation] 免疫チェックポイント阻害剤関連心筋炎の解析に適した実験的病態モデルの開発2022
Author(s)
運天 拡人, 濱野 裕章, 新村 貴博, 内田 和志, 友近 七海, 宮田 晃志, 石田 俊介, 合田 光寛, 八木 健太, 相澤 風花, 座間味 義人, 石澤 啓介
Organizer
第141回 日本薬理学会近畿部会
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[Presentation] Development of a novel mouse model of immune checkpoint inhibitor-associated myocarditis2022
Author(s)
Takahiro Niimura, Hiroto Unten, Hirofumi Hamano, Kazushi Utida, Nanami Tomotika, Koji Miyata, Mitsuhiro Goda, Kenta Yagi, Fuka Aizawa, Yuki Izawa-Ishizawa, Yoshito Zamami, Keisuke Ishizawa.
Organizer
第96回日本薬理学会年会/第43回日本臨床薬理学学術総会