2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21K20738
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
川上 純 東北大学, 大学病院, 助教 (60910164)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 肩関節前方脱臼 / 関節窩軟骨欠損 / 接触圧 / 接触面積 |
Outline of Annual Research Achievements |
新鮮凍結遺体5体10肩、および新鮮凍結されたカニクイザル10肩のCT撮影を行った。そのDigital Imaging and Communications in Medicine(DICOM)データからを3次元解析ソフト(MIMICs; Materialise)を用いて上腕骨、肩甲骨をセグメンテーションし三次元骨表面モデルを作成した。その上腕骨と肩甲骨の三次元骨表面モデルを鋳型とする3次元固定ブロックを、3Dプリンターで(RepRap, Prusai3)で作成できるシステムを構築した。肩甲骨は関節窩の陥凹の平均の面が地面と水平になるように設定した。 関節窩と上腕骨頭の間に接触圧をかける装置はインストロンを使用した。肩甲骨側は、インストロンの台座に固定でき、30度きざみで回転し前後左右に自由に動けるスライドテーブルを作成した。そのスライドテーブルには、肩甲骨を固定した3次元固定ブロックを固定できる。これで、上腕骨骨頭が肩甲骨関節窩に接触した時に、肩甲骨関節窩が圧力に応じて前後左右に自由に移動し、圧力が偏ることを避けることができる。また、上腕骨側は、上腕骨を固定し、屈曲角度、回旋角度を自由にできる3Dバイスをイントロン上部のロードセルに固定できる治具を作成した。これで、肩関節の屈曲角度、外転角度、回旋角度を自由に設定することが可能となった。 関節窩軟骨欠損を作成するために、肩甲骨を固定する3次元固定ブロックに固定でき、関節窩長軸と平行に軟骨を切除できる、3次元ブロックを作成した。関節軟骨欠損と接触圧、接触面積を明らかにするための実験装置が完成した。
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Research Products
(3 results)