2023 Fiscal Year Research-status Report
住血吸虫の成長・産卵を促すinitiation factor の探索と機序の解明
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21K20777
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中村 梨沙 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (50645801)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2025-03-31
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Keywords | 住血吸虫 / 宿主自然免疫 / 寄生虫ー宿主間相互作用 / 感染免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
住血吸虫症の病態の主体は、体内に蓄積された虫卵であるため、幼虫の成長・産卵の制御は病態の抑制と伝播阻止に重要である。免疫応答が正常に機能しないマウスでは、住血吸虫の成長が阻害される。住血吸虫は宿主免疫機構を利用し成長・産卵することが示唆されるが、成長・産卵を促進するinitiation factor が存在するのか、いつ・どこで・どのように幼虫に影響を与えるのかは不明である。そこで本研究は、宿主の自然免疫細胞が住血吸虫の成長・産卵を促す initiation factor であるという仮説を住血吸虫感染マウスモデルを用いて検証する。 R5年度は産休・育休を取得したため研究活動を中断した。そのため、当該年度における新たな研究実績はない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2023年3月から2024年3月まで産休・育休を取得し研究活動を中断したため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、これまでに見出した、自然免疫細胞の動態及び生理活性物質産生能と住血吸虫の成長・産卵の相関性を探る。さらに、住血吸虫感染免疫不全マウスを用いたin vivo の免疫学的解析を中心に行い、特定した自然免疫細胞が産生する免疫因子の特性と住血吸虫の成長・産卵を制御する機序を明らかにしていく。
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Causes of Carryover |
研究代表者の産休・育休により研究課題の遂行を中断し、研究期間が延長したため。 研究課題を遂行するために必要な実験消耗品、機器使用料等に使用する。 得られた研究成果を広く発信するため、学会発表の旅費および論文投稿費に充てる。
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