2021 Fiscal Year Research-status Report
FOXO1抑制によるCAFs特異的細胞死誘導のメカニズムの解明
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21K20849
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
小山 拓洋 東京歯科大学, 歯学部, レジデント (50906386)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | CAFs / FOXO1 / Cancer microenvironment |
Outline of Annual Research Achievements |
1.FOXO1抑制剤によるCAFs特異的な細胞死誘導分子メカニズムの解明について 本研究では、AS1842856添加24時間前後の細胞死がまだ誘導されていないCAFsを用いてRNAシークエンスを施行予定であったが、予備実験に時間を要し、現在サンプルの調整を行なっている。まもなくシークエンスへ移行予定である。また同じサンプルを用いて抗FOXO1抗体を用いた免疫沈降や網羅的オープンクロマチン領域解析 (ATAC-Seq)に関しても 現在サンプルを調整中である。 現在までにメタボローム解析を行ない、AS1842856処理により2倍以上mRNAの発現が抑制されかつFOXO1の転写調節領域の変動を有する候補因子を絞っている。 2.FOXO1 抑制によるCAFs の選択的な死滅によるがん悪性化抑制の検証について CAFsにおけるFOXO1の抑制が、がんの増殖や悪性化を抑制するか明らかにする為に、ヒト乳がん細胞とCAFsが共移植された担がんマウスにAS1842856 を投与し、CAFs の細胞死を介してがん増殖や転移能が抑制されるか明らかにする予定であったが、マウスへの投与方法などの条件検討に時間と要している。FOXO1-shRNA が導入されたCAFsと乳がん細胞をマウスに共移植し、がん増殖、浸潤・転移能や治療抵抗性の評価に関しては、現在実験が終了し、概ね予測された結果が出ている。また、米国のジャクソン研究所よりFOXO1 コンディショナル欠損マウス、MMTV-PyMT 乳がん自然発症マウスと線維芽細胞特異的プロモーター(periostin やcollagen type Ia2)依存性Cre 発現マウスを購入し、これらのマウスを交配している最中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在までに様々な実験のサンプル調整や、予備実験を時間を要してしまい、本実験が進んでいない状況である。また予期していない結果や、コロナウイルスによる実験機材の入手や実験動物の手配が遅れてしまったのも一因である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までに様々な実験のサンプル調整や、予備実験を行なっていたために、本実験が予定通り進んでいなかったが、実験条件が定まりつつあり、今後は本実験を中心に行なっていく予定である。また現在までに出ている結果に関しても、解析中であるため、結果を参照しつつ今後の実験方向性を決めていく予定である。
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Causes of Carryover |
現在のコロナ情勢により学会発表ができなかったことや、現在注文している実験機材が不着であり、次年度の支払いとなっている。また、今年度は予備実験が中心であり、新規で実験資材を購入することは少なかったが、次年度は動物実験や本実験での多くの実験資材の購入が必要と思われる。
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Research Products
(1 results)