2022 Fiscal Year Research-status Report
FOXO1抑制によるCAFs特異的細胞死誘導のメカニズムの解明
Project/Area Number |
21K20849
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
小山 拓洋 東京歯科大学, 歯学部, 非常勤歯科医師 (50906386)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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Keywords | CAFs / FOXO1 / Cancer microenvironment |
Outline of Annual Research Achievements |
1. FOXO1抑制剤によるCAFs特異的な細胞死誘導分子メカニズムの解明について AS1842856添加12,24時間前後の細胞死がまだ誘導されていないCAFsを用いてRNAシークエンスを施行しました。同じサンプルを用いてメタボローム解析を行ったが、ターゲット因子の特定となるシーズは見つけられていない。また抗FOXO1抗体を用いた免疫沈降や網羅的オープンクロマチン領域解析 (ATAC-Seq)に関しても、RNAシークエンスの結果を加味し、慎重にサンプルを選定しつつ、施行の準備をしている。メカニズムの解明については、上記の実験結果を加味しつつ、ターゲット因子を絞り込みつつシグナルの変化の調査を行う予定である。
2.FOXO1 抑制によるCAFs の選択的な死滅によるがん悪性化抑制の検証について FOXO1-shRNAが導入されたCAFsと乳がん細胞をマウスに共移植し、がん増殖、浸潤・転移能や治療抵抗性の評価に関しては、昨年までに実験が終了し、概ね予測された結果が出ている。しかし、米国のジャクソン研究所よりFOXO1 コンディショナル欠損マウス、MMTV-PyMT 乳がん自然発症マウスと線維芽細胞特異的プロモーター(periostin やcollagen type Ia2)依存性Cre 発現マウスを購入、交配して実験を行ったが、予想と異なる結果が出ており、再度実験プランの構成を行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染症による実験の停止期間や、物流の停止による実験遅延、また予想されていた実験結果とは異なる結果が出ており、再度構想が必要になっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度の目標達成の為、鋭意実験を進めている。また実験助手の協力を仰ぎ、実験スピードの改善を行なっている。また得られた実験結果の解析に関しても、ハードウェア購入により解析スピードが上昇しつつある。
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Causes of Carryover |
コロナ感染による実験の中断、およびラボ閉鎖により実験計画が当初の予定よりも1年ほど遅延している。当初今年度行う予定であった解析を、次年度に繰り越すこととなった為。
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