2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21K20875
|
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
古宮 裕泰 横浜市立大学, 附属病院, 指導診療医 (90794553)
|
Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
|
Keywords | ミクログリア / マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究に必須である組織マクロファージと循環マクロファージを生体内弁別可能なALSモデルマウスであるCX3CR1GFP/CCR2RFP/SOD1 Tgマウスは既に作出した(Komiya, et al. Mol Brain 2020)。また、すでに成体マウスの脳脊髄組織をシングルセル化するプロトコールを確立しており、セルソーターを用いて、1細胞レベルでの解析可能な、細胞分取のプロトコールの準備もできている。加えて、本研究では、上記マウスにリポ多糖あるいはpoly(I:C)を腹腔内へ反復投与することで細菌感染あるいはウイルス感染による全身炎症を模したモデルを作成し、反復炎症刺激の閾値検討による条件設定を行った。 同時に、同マウスに対し、リポ多糖あるいはpoly(I:C)を腹腔内に投与し、全身炎症を起こすことによるマウスの生存期間解析、運動機能解析をすでに終えており、poly(I:C)投与群において、生存期間短縮や運動機能悪化など予想通りの結果を得ている。 現在は上記マウスを使用し、全身炎症にともなう、グリア細胞の形態変化や神経細胞死などにつき病理学的解析を行っている。また、単球系細胞を中心とした生化学的解析も順次進行中であり、LPS、poly (I:C)投与にともなう、生存期間短縮や運動機能悪化に寄与する因子の詳細な解析と抽出を行っている。具体的にはセルソーターを使用し、細胞分取をした後に、シングルセル解析、もしくはマイクロアレイで、因子の抽出を行う予定である。
|