2022 Fiscal Year Research-status Report
急性期脳梗塞に対する定量的磁化率画像を応用したペナンブライメージの開発
Project/Area Number |
21K20908
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
加納 裕也 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (80913293)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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Keywords | ペナンブライメージ / 定量的磁化率画像 / 急性期脳梗塞 / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は急性期脳梗塞患者に対して造影剤を使用せずに迅速に脳組織の低灌流領域を描出できる次世代MRI画像バイオマーカーを確立させることを目指すものである. 豊川市民病院に脳卒中発症後24時間未満で入院した前方循環の主幹動脈閉塞患者21例(男性12例,女性9例,平均年齢±SD:76.1±7.4歳)を連続的に対象とした.従来のDWI-PWIミスマッチを用いて求めた虚血性penumbra容積と我々が開発したPRESTO-QSMから求めたOEFの上昇部位容積との比較を行った.両者の間で相関関係を認めたことから,PRESTO-QSMが急性期脳梗塞の治療選択を導くペナンブラバイオマーカーとしての可能性があることが明らかになった.英語論文への投稿も完了しており,これらで得られた知見を今後もさらに検討していく方針である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
既に英語論文への投稿まで進んでおり,そこで得られた知見についてのさらなる検討も予定しており当初の計画以上に進展していると考えられた.
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Strategy for Future Research Activity |
PRESTO-QSMが急性期脳梗塞の治療選択を導くペナンブラバイオマーカーとしての可能性を有していることの検討をさらに行う予定である.さらにQSMを用いた画像研究について,他のシーケンスとの組み合わせでの有効性などの検討を行っていく.
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症のため学会が全てweb開催となり旅費の使用が必要なくなった影響があり,物品も最小限の出費で抑えられていることが理由として考 えらえる.更なる詳細な臨床研究の遂行にあたり,初年度に計上していた費用についても使用していく予定である.
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