2021 Fiscal Year Research-status Report
The role of the microbiome in intestinal adaptation in patients with pediatric short bowel syndrome
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21K20941
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
川口 雄之亮 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (20896625)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 腸管順応 / 短腸症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
小児短腸症候群患者の腸管順応における腸内細菌叢がもたらす役割の解明のために、まずは本研究の対象となる新規短腸症候群患者をリクルートし、対象患児からサンプルの糞便を経時的に回収することとした。研究期間中に新規短腸症候群患者1名が発症し、患者のリクルートを行うことができた。糞便サンプルとしては発症から経時的にサンプル確保を行うことができ、30検体以上の糞便サンプルを回収することができた。サンプリング期間中での、患者の身体的成長経過や治療経過のみならず、血中アミノ酸分析・血中脂肪酸分析・血中微量元素分析を測定し腸管順応の経過を記録・収集することができた。そのため腸管順応と糞便サンプル内の腸内細菌叢変化を経時的に比較することが可能となると考えられる。糞便に関しては、それぞれの検体に関して-80度での凍結保存の後、DNA抽出・ライブラリー作成・次世代シークエンスを使用した解析などの作業を行っている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当施設での小児短腸症候群患者のリクルートが遅れ、まとまった糞便サンプル数を確保するのに時間がかかり、解析の開始が遅れてしまった。またリクルート患者の腸管順応が遅れてしまったため、糞便サンプルの確保期間が非常に長期となってしまい、解析が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き当施設で短腸症候群患者のリクルートを行い、サンプルを回収していく。また中間結果の解析を進め、候補となる微生物の同定を進めていく。また小児短腸症候群患者のリクルートに時間を要しているため、新規の小児患者だけではなく、成人短腸症候群の患者も対象とし、解析も行っていくこととする。
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Causes of Carryover |
本年度は小児短腸症候群患者のリクルートに時間を有したため、患者からのサンプリングが研究の主となった。本来の計画であれば本年度中に糞便サンプリングからのDNA抽出や次世代シークエンサーによる解析を予定し、その費用を計上していたが、次年度で解析を行う計画となった。そのため、その解析費用を次年度へ繰り越し、解析を行って行きたいと計画している。
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