2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K20973
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
磯谷 正彦 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 臨床研究医 (40906541)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2025-03-31
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Keywords | kidney stone / microbiota / 16S rRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
腎結石形成において腸内細菌叢が関連している可能性に着目し、腎結石形成と腸内細菌叢の関与と、その制御による腎結石の新規治療法の開発を試みるという研究である。研究自体は順調な滑り出しであったが、COVID-19による通常の医療業務が大幅に変更となり、予定していた研究を進めることができなかった。また国際・国内学会出張も計画していたが、出張することもできなかった。このため次年度使用が生じた。現在[1]ヒトにおける腎結石患者と健常者の腸内細菌叢の解析については16SリボソーマルRNA遺伝子を解析し、腎結石患者と健常者の腸内細菌叢を比較した。さらに検体数を増やすことで違いを検討していく。[2]腸内細菌叢、代謝産物と腎結石形成の関連性の解明については無菌マウスに腎結石患者と健常者の便移植を行うことと、[1]で違いを認めた代謝産物をマウスに投与し、それぞれグリオキシル酸を腹腔内に投与し6日後に解剖して腎結石形成量の比較を行う。また、炎症性サイトカインやマクロファージ、制御性T細胞、細胞傷害について評価する。[3]腸内細菌叢の制御による予防法と治療に開発については[1][2]での結果をもとに既存の食事、薬物を投与することで腎結石形成量の抑制ができるか評価する。[1]ヒトにおける腎結石患者と健常者の腸内細菌叢の解析[2]腸内細菌叢、代謝産物と腎結石形成の関連性の解明[3]腸内細菌叢の制御による予防法と治療の開発を加速させる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
腎結石形成において腸内細菌叢が関連している可能性に着目し、腎結石形成と腸内細菌叢の関与と、その制御による腎結石の新規治療法の開発を試みるという研究である。研究自体は順調な滑り出しであったが、COVID-19による通常の医療業務が大幅に変更となり、予定していた研究を進めることができなかった。また国際・国内学会出張も計画していたが、出張することもできなかった。このため次年度使用が生じた。現在[1]ヒトにおける腎結石患者と健常者の腸内細菌叢の解析については16SリボソーマルRNA遺伝子を解析し、腎結石患者と健常者の腸内細菌叢を比較した。さらに検体数を増やすことで違いを検討していく。[2]腸内細菌叢、代謝産物と腎結石形成の関連性の解明については無菌マウスに腎結石患者と健常者の便移植を行うことと、[1]で違いを認めた代謝産物をマウスに投与し、それぞれグリオキシル酸を腹腔内に投与し6日後に解剖して腎結石形成量の比較を行う。また、炎症性サイトカインやマクロファージ、制御性T細胞、細胞傷害について評価する。[3]腸内細菌叢の制御による予防法と治療に開発については[1][2]での結果をもとに既存の食事、薬物を投与することで腎結石形成量の抑制ができるか評価する。[1]ヒトにおける腎結石患者と健常者の腸内細菌叢の解析[2]腸内細菌叢、代謝産物と腎結石形成の関連性の解明[3]腸内細菌叢の制御による予防法と治療の開発を加速させる。
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Strategy for Future Research Activity |
腎結石形成において腸内細菌叢が関連している可能性に着目し、腎結石形成と腸内細菌叢の関与と、その制御による腎結石の新規治療法の開発を試みるという研究である。現在[1]ヒトにおける腎結石患者と健常者の腸内細菌叢の解析については16SリボソーマルRNA遺伝子を解析し、腎結石患者と健常者の腸内細菌叢を比較した。さらに検体数を増やすことで違いを検討していく。[2]腸内細菌叢、代謝産物と腎結石形成の関連性の解明については無菌マウスに腎結石患者と健常者の便移植を行うことと、[1]で違いを認めた代謝産物をマウスに投与し、それぞれグリオキシル酸を腹腔内に投与し6日後に解剖して腎結石形成量の比較を行う。また、炎症性サイトカインやマクロファージ、制御性T細胞、細胞傷害について評価する。[3]腸内細菌叢の制御による予防法と治療に開発については[1][2]での結果をもとに既存の食事、薬物を投与することで腎結石形成量の抑制ができるか評価する。[1]ヒトにおける腎結石患者と健常者の腸内細菌叢の解析[2]腸内細菌叢、代謝産物と腎結石形成の関連性の解明[3]腸内細菌叢の制御による予防法と治療の開発を加速させる。特に、[1]におけるヒトの検体数を増やすことでさらに特徴的な腸内細菌叢や代謝産物を同定することで、[2][3]の実験について、より精密に行うことができ、結果としてもより病態に適したものとなることが考えられる。
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