2021 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the pathophysiology of pseudoexfoliation syndrome by structural analysis of pseudoexfoliation materials
Project/Area Number |
21K20994
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
野々村 美保 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60912615)
|
Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
|
Keywords | 偽落屑症候群 / 角膜内皮障害 / 緑内障 |
Outline of Annual Research Achievements |
偽落屑症候群は様々な眼組織に白いフケ状の偽落屑物質(PEX: Pseudoexfoliation)が沈着し、角膜内皮障害や緑内障を引き起こす結合組織疾患である。しかし、PEXがどのような構成成分で、どの細胞から分泌され、またどのように形成されているかは未だ不明な点が多い。本研究では、1)電子顕微鏡・免疫学的手法を用いて偽落屑症候群における角膜および水晶体前嚢の免疫蛍光染色を用いたPEXの形態学的解析、2)水晶体上皮細胞の初代培養:遺伝子発現をRNAレベルで解析し、PEXが水晶体上皮由来であるかを検討する、ことを目的としている。 京都府立医科大学・北部医療センター・バプテスト眼科クリニックにて白内障手術時・角膜移植手術を行う偽落屑症候群を対象に、手術時に通常破棄され水晶体前嚢を採取し、凍結切片を作成する。偽落屑症候群患者検体から採取した水晶体前嚢を解析する前に、正常検体(白内障患者)から採取した水晶体前嚢を解析し、手技・方法の確認を行った。ヘマトキシリンおよびエオジン染色した水晶体前嚢、水晶体上皮細胞を光学顕微鏡で観察することができた
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
症例数は蓄積してきているため、計画通りに進行している。また正常検体を用いて手技・方法を確認した。
|
Strategy for Future Research Activity |
昨年は手技、方法の確立及び症例数の蓄積を中心にエフォートを割いた。今年は、正常検体を用いて確認した方法をPEX患者に応用し、正常検体との比較見当を行う。既に十分量の症例が蓄積しており、得られたサンプルを用いて免疫蛍光染色を用いたPEXの形態学的解析を行っていく。また昨年に開始できなかった水晶体上皮細胞の初代培養を本年度は行っていく予定である。
|
Causes of Carryover |
昨年度は手技や方法の確立、症例数の蓄積を中心にエフォートを割いたため、次年度使用額が生じた。今年はサンプルを用いて免疫蛍光染色を用いた形態学的解析や水晶体上皮細胞の初代培養を行う予定である。
|
Research Products
(3 results)