2022 Fiscal Year Annual Research Report
サルコペニアによる嚥下機能および日常生活動作の障害
Project/Area Number |
21K21051
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
堺 琴美 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 助教 (30907035)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | サルコペニア / 嚥下 / 栄養 / 深層学習 / システマティクレビュー / フレイル |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度に実施した研究成果 研究目的1:サルコペニアによる身体機能障害の病態解明: 1)「誤嚥性肺炎患者においてサルコペニアの因子が退院時の嚥下機能の状態に影響を与えるのか」をテーマに前向きにデータ収集して、解析を行なった。研究期間中に合計120名の患者データを収集し、中間解析の結果を2022年度日本摂食嚥下リハビリテーション学会で発表を行った。最終の解析結果については、2023年度の日本摂食嚥下リハビリテーション学会で演題を登録済みである。研究目的2:嚥下機能障害の評価方法の開発:「首の外見からサルコペニアによる嚥下機能低下をスクリーニングできるのか」をテーマに研究を行った。首の外見の写真を使用して深層学習での検出精度を検証した。最終解析が終了し、現在論文を執筆中である。新たな深層学習による検出アルゴリズムを作成するために、新規データを収集中である。研究目的3:身体機能障害の実態と介入方法のシステマティックレビュー:1)地域在住高齢者におけるサルコペニア・フレイルと口腔機能の関連についてシステマティックレビューとメタアナリシスを実施して、英語論文を2022年7月に出版した。2)低栄養によるサルコペニアの存在が話題になっている脳卒中患者に焦点をあてて栄養介入の有効性についてシステマティックレビューとメタアナリシスを実施した。論文はコクランレビューに投稿済みの状態である。
研究期間全体を通じた研究内容 1)入院患者においてサルコペニアが退院時の嚥下機能に与える影響について明らかにした:2)首の外見によるサルコペニア嚥下障害のスクリーニング方法について、深層学習でも可能なことを明らかにした:3)地域在住高齢者のサルコペニア・フレイルの状態と口腔機能の関係、脳卒中患者における栄養療法の効果を明らかにした
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Research Products
(4 results)