2022 Fiscal Year Research-status Report
Alterations in the oral ecosystem induced by mental stress and examination of the function of salivary melatonin
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21K21097
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
菊池 真理子 昭和大学, 歯学部, 助教 (40908381)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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Keywords | メラトニン / 口腔細菌叢 / 口腔粘膜疾患 / 唾液 / ディスバイオーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度はコロナ禍により物流の遅延や研究室への出入りの制限があり、計画していた実験を全て行うことが困難であったが、論文投稿へ向け、NLRP3インフラマソームの活性化へのメラトニンの影響に着目し実験を行ってきた。マウスマクロファージ細胞(RAW264.7)を用い、LPSで刺激、EMCVを感染させ、ウェスタンブロット、ELISAを行った結果、メラトニンによりNLRP3インフラマソームの活性化は抑制されることが示唆された。 2022年度は、上記までの研究結果をMelatonin suppresses the antiviral immune response to EMCV infection through intracellular ATP deprivation caused by mitochondrial fragmentation として論文にまとめ、Heliyonに投稿、掲載された。2022年度も引き続き新型コロナウイルス感染症の影響により、国内外での学会発表を行うことができなかったため、今後行っていく予定である。 また本研究申請では、最終的にストレス誘導性口腔ディスバイオーシスへの影響を検証することで唾液中のメラトニンによる口腔細菌叢との関連を検討し、最終的には脳-口腔連関の包括的理解を目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は、論文作成、投稿に注力していた半面、実験の進行が予定より遅くなってしまった。改めて実験計画を立て直し、再度実験を進めていく必要があると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までの研究から、メラトニンがマウスの血液流動性へ何らかの影響を与えていることが考えられ、今後実験を行っていく予定である。実験には、controlマウスとmelatoninマウスの切断尾部からの出血時間測定、ヘモグロビン濃度測定をはじめ、全血測定、vonWillebrand因子測定によりメラトニンの影響を調べる。 メラトニンの口腔細菌叢への影響についてはHOMAマウスを用いることでマウス口腔のPBS洗浄により回収、抽出した細菌ゲノムをテンプレートとし、16SrRNA遺伝子をPCR増幅後、ディープシークエンスを行い、MiSeqによりデータ取得し、標準的菌叢解析(構成変化、アルファ多様性、PCoAプロット)を行い、有意差検定を行う。
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Causes of Carryover |
2022年度は論文作成、投稿に注力していたことから実験が想定どおりに進行しなかったため次年度使用額が生じた。 使用できなかった研究費に関しては、マウスの購入費、飼料費、マウス実験および細胞培養実験における抗体や試薬の購入費として使用する。また2022年度は新型コロナウイルスの影響により以前と比較して学会参加できなかったため、今年度は学会への参加費や旅費としても使用していくことを考えている。
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Research Products
(1 results)