2021 Fiscal Year Research-status Report
血圧の違いによる塩味認知機能の違いの解明と高血圧症予防への応用
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21K21100
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
佐藤 仁美 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (40906377)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | Time-intensity / 官能評価 / 血圧 |
Outline of Annual Research Achievements |
塩分の過剰摂取は、高血圧症はもとより脳卒中や心血管疾患などのリスクを高めるため、減塩は国民全体が取り組むべき課題である。しかし、減塩の重要性を理解していても、味の感じ方が鈍くなると、気づかないうちに塩分を多く摂取してしまう。そのため、高血圧症の発症リスクが高い個人を早期に特定し、適切な塩分摂取を指導することが重要であると考えた。 本研究の目的は、高血圧の人と正常血圧の人が認知する日常味わう塩味の強さの違いを解明することである。具体的には、独自に開発したシステムを用いて、様々な濃度の塩味溶液を味わい、認知した塩味の強さや認知パターン(時系列変化)を高い精度で比較検討する。 本年度では、以前から使用していた装置について、溶液供給の流量調整をよりスムーズに行うことが出来るよう改良を行った。また、新たに必要となった器材を検討・購入し、研究遂行の準備を進めた。使用するシステムについては、すでに被験者に対して問題なく運用ができることを確認している。取得したデータを解析するソフトウェアについては開発済みで、これを使用する知識や技術を修得している。 被験者を対象としたデータの取得までに至らなかったが、次年度から行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究に必要な機器の選定に、当初予定していたよりも時間がかかってしまったが、血圧計などの使用機材の購入を行うことができた。また以前から使用していた機器についても、一部改良を行い、溶液供給の流量調整をよりスムーズに行うことが出来るようになった。被験者を対象とする部分に関しては、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、データ取得に至らなかった。そのため、上記以外にも、被験者が関与しない部分で論文調査などを進めている。以上のように想定よりも進捗状況は遅れてしまっているものの、可能な範囲からアプローチするように試みている。
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Strategy for Future Research Activity |
実験の進捗程度はやや遅れている状態である。今後はまず本年度に行うことができなかった被験者のデータ取得を行うことから始める。その後、当初の計画通り、データ分析を行う。 研究実施後は速やかに研究成果を発表する。
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Causes of Carryover |
本年度、行う予定であった被験者を対象としたデータの取得を行うことができなかった。予定している被験者の人数に変更はないため、本年度実験を行えなかった分は次年度に支払いを行う予定である。
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