2022 Fiscal Year Research-status Report
母親を孤立させない産後ケア創出に向けた1年間使用可能な産後ケアニーズ尺度の開発
Project/Area Number |
21K21114
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
宇都宮 美加 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (80812130)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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Keywords | 産後ケア / 産後の支援 / 産後の困りごと / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、産後1年間に母親が求める支援の経時的変化を明らかにし、産後ケアに関する母親のニーズを測定する尺度を開発することである。 令和3年度には、産後ケアニーズ尺度作成のための項目抽出にあたり、研究方法を面接法からアンケート調査へ変更した。文献検討、質問票の作成、プレテストを実施し、インターネット調査会社と調査について打ち合わせを行った。 今年度は、研究倫理審査を受け承認を得た。産後の母親自身の体調や生活、育児に関する困りごと、受けているサポートの内容と満足度、希望する産後の支援について作成した質問票を、1歳未満の児を養育している母親を対象にインターネットアンケート調査を実施した。 月齢0~4か月までの児を養育している母親(産後4か月以内の母親)および月齢5か月~11か月の児を養育している母親(産後5か月以上の母親)それぞれ309人、合計618人より回答が得られたた。分析の結果、産後4か月以内と産後5か月以上では、母親の困りごとの内容および受けているサポートの内容に差があることが明らかになった。産後1年間使用可能な産後ケアニーズ尺度開発に向け更なる分析を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度、研究方法を面接法からアンケート調査に変更したことにより、質問票の作成およびデータ収集に時間を要した。そのため分析が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
収集したデータの分析を進める。得られた成果について学会発表および論文発表を行う。
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Causes of Carryover |
昨年度、研究方法を変更したことにより、質問票の作成およびデータ収集に時間を要し、分析が当初の計画より遅れた。そのため、成果発表のための旅費等を使用しなかった。次年度へ学会発表等にかかる費用を計上する。
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