2021 Fiscal Year Research-status Report
交替制勤務看護師の生体リズムを整える生活行動モデルの構築と効果検証
Project/Area Number |
21K21119
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
岩崎 賢一 大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 特任講師 (70912046)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 交替制勤務 / 看護師 / 生体リズム / 睡眠の質 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、交替制勤務を行う看護師に対し、夜勤により乱れた生体リズムの是正につながる生活行動モデルを構築し、その効果を検証することである。看護師の健康状態は、患者へのケアの質や提供する医療の安全性に影響を及ぼすが、生体リズムに反する交替制業務を行う看護師の健康保持に適した生活方法は確立されていない。 令和3年度は、主に下記の3項目について検討を行い実施した。 1)生体リズムを是正する可能性がある生活行動モデルの構築のために、現在提唱されている生体リズムの調整要因(光、食事、運動など)に関する時間行動とその内容による睡眠への影響を調査した先行研究や関連理論について文献検討を行い整理し、仮説モデルを作成した。2)本研究実施に向け、仮説モデルの実行可能性を把握する予備調査を実施するために、データ収集環境の準備および整備を行った。3)予備調査実施に向け、倫理審査提出書類の作成を行い、本学科の倫理審査委員会に申請し、実施の承認を得た。 特に、1)において、本研究では生体リズムの是正の評価指標としてアクチグラフ測定による睡眠状況について把握を行うが、文献検討を行う中で、睡眠には日々の血糖値の状況(血糖値の推移や変動幅)が影響を与える可能性があることが明らかになった。したがって、睡眠状況に加えて血糖値の推移や変動幅についても把握を行う必要性があり、睡眠と血糖値の両側面から生体リズムの是正の評価を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和3年度は、生体リズムを是正する可能性がある仮となる生活行動モデル(仮説モデル)の作成と、そのモデルの実行可能性を把握するための予備調査に関する倫理審査申請書の作成と申請を行った。交付申請時、生体リズムの是正の有無を評価する指標をアクチグラフによる睡眠状況としていた。文献を整理していく中で、睡眠状況には血糖値の状況(血糖値の推移や変動幅)が影響を与える可能性があることが明らかになり、収集データに24時間持続血糖測定による血糖値を追加した。学科内の倫理審査申請後において、血糖値測定の必要性について指摘を受け、倫理審査の承認を得るに当初の予想以上に時間を要した。当初は令和3年度中に予備調査を実施し、その分析までを行う予定であったが、予備調査の実施には至っていない状況である。しかし、倫理審査の承認は得ており、予備調査の協力者の確保もできているため、令和4年度は早急に予備調査に着手し、結果の分析を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
予備調査の実施とその分析を行い、仮説モデルを修正し生活行動モデルを完成させる。さらに、生活行動モデルの効果検証(本調査)に向けて、本学科の倫理審査申請を行う。倫理審査で承認を得た後、医療機関へ研究協力の依頼および研究協力者のリクルートを行い本調査を開始する。
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Causes of Carryover |
令和3年度は、本研究実施にあたり必要な測定機器類(睡眠活動量計、24時間持続血糖測定器)の購入を行った。令和4年度は、24時間持続血糖測定器の追加購入、研究協力者への謝金、学会参加などに助成金を使用する予定である。
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