2022 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠期の社会経済的地位と母子の血圧値との関連と媒介因子に関する前向きコホート研究
Project/Area Number |
21K21137
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
青地 ゆり 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教 (70907667)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 社会経済的地位 / 高血圧 / 母子 / 出生コホート |
Outline of Annual Research Achievements |
高血圧は日本人女性の死亡に最も大きく影響する要因であり、近年、社会経済的地位(socioeconomic status:SES)の低さと関連していることが報告されている。しかしながら、日本におけるSESと血圧値との関連に関する先行研究のほとんどは横断研究であり、母子を対象としてその関連を縦断的に検討した研究はみられない。本研究は「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」の大阪ユニットセンターに参加している母子のうち、小学2年学童期検査に参加した母子を対象として、妊娠期の両親のSES(教育歴、世帯収入、雇用形態等)と産後8年時点の母子の血圧値との関連及び媒介因子について検討することを目的とした。小学2年学童期検査は2019年度から2022年度にかけて実施し、4年間で母親のべ3090人、子どものべ3171人から本調査に関するインフォームドコンセントを取得し、血圧値の測定及び質問票調査を行った。(2019年度:母親861人、子ども882人、2020年度:母親837人、子ども864人、2021年度:母親891人、子ども913人、2022年度:母親501人、子ども512人)2022年度は、学童期検査で収集した血圧値のデータと、エコチル調査本体調査の質問票により収集した妊娠期のSESに関するデータを結合し、データベースを作成した。また、妊娠期のSESと産後8年時点の母子の血圧値との関連について分析を行った。
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