2021 Fiscal Year Research-status Report
看護管理職がCOVID-19患者専用病棟に配置する看護師の選択基準と評価の実態
Project/Area Number |
21K21150
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
千田 明日香 金沢医科大学, 看護学部, 助教 (10908560)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 新型コロナウイルス感染症 / 看護管理職 / 看護師 / 配置転換 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は看護管理職が新型コロナウイルス感染症患者(以下、COVID-19患者)の専用病棟(以下、COVID-19病棟)を開設した時、COVID-19病棟に配置する看護師(以下、COVID-19病棟看護師)および応援要員として各部署からCOVID-19病棟に派遣する看護師(以下、応援看護師)を選択する基準と配置転換後の評価の実態を明らかにすることを目的とする。本研究の結果は今後新規感染症のパンデミックが発生した時に、看護管理職が新規感染症患者に対応する看護師を選択し配置する際の資料として活用できる。 2021年度はCOVID-19病棟の開設に携わった看護管理職の実践について文献検討を行った。文献検討の結果、大規模病院では配置転換によりCOVID-19病棟看護師を配置していること、準備期間を確保し予定通りCOVID-19病棟を開設した時、もしくはクラスターが発生し急遽COVID-19病棟を開設した時のCOVID-19看護師の選択基準が明らかになっていた。文献検討の結果をもとに、本研究の対象病院を400床以上の特定機能病院もしくは地域医療支援病院、かつCOVID-19患者専用の病床を5床以上確保している418施設とし、対象者はこれらの病院に所属する看護部長とした。先行研究やCOVID-19に関連する政策をもとに、対象病院や対象者の属性、COVID-19病棟看護師および応援看護師の選択基準、COVID-19病棟に看護師を配置転換した後に行った選択基準の評価について問う質問紙を作成した。質問紙を作成後、看護部長としてCOVID-19病棟開設に携わった経験を持つ者3名にプレテストを行い、回答に伴う負担や設問の表現の妥当性について意見を聴取した。 現在はプレテストで聴取した意見をもとに質問紙を修正している。今後、倫理審査委員会の承認を得て対象者への調査依頼、本調査を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の予定では2021年度に質問紙を作成し対象病院の看護部長に調査を依頼する予定であった。2021年11月に厚生労働省からCOVID-19患者の入院要請に応じる病院毎の確保病床数および即応病床数が公開され、再度対象病院の基準を検討したため研究の進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在はプレテストで聴取した意見をもとに質問紙の内容を修正し倫理審査の申請を行っている。倫理審査委員会の承認後に対象者への調査依頼および本調査を開始する。今後、COVID-19患者の増加により対象者の業務量が増大し調査協力への負担が生じる可能性がある。調査期間や質問紙の文量を調整し、対象者の負担が最小限になるよう配慮しながら調査を遂行する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により参加した学会がWEB開催となったため旅費を使用しなかった。また、研究の遅れにより、調査に使用する紙や封筒、分析に使用するソフトや書籍の購入が遅れたため次年度使用額が生じた。 2022年度は調査に使用する物品や謝礼品の購入、分析に使用する物品の購入、学会参加および発表にかかる費用などに使用する。
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