2021 Fiscal Year Research-status Report
職場移動における看護師のエンプロイアビリティ:看護師の認識に関する調査
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21K21160
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
磯部 環 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (60909935)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | エンプロイアビリティ / 看護師 / キャリア開発 / 組織間移動 / 転職 / 生涯キャリア / 人的資源管理 / 採用 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、看護師が自身のエンプロイアビリティをどのように認識しているのか、および、先行研究によって明らかにした採用側が認識する看護師のエンプロイアビリティの構成要素について今後の活用可能性を明らかにするために、以下の2点を目的とする。 1. 看護師が、職場移動における自身のエンプロイアビリティをどのように認識しているのかを明らかにすること 2. 看護師が、職場移動における看護師のエンプロイアビリティの構成要素に関する情報を得ることによって、キャリアに関する認識が変化するのかを明らかにすること 目的1を明らかにするために、職場移動を検討している看護師を対象にインタビュー調査を計画している。2021年度はその前段階として文献レビューを実施し、エンプロイアビリティに関する情報提供を行うことで看護師にもたらされる可能性のある変化に関する知見を整理した。それらの知見を参考に、インタビュー調査で用いるインタビューガイド、エンプロイアビリティに関する資料を作成した。 2022年度は、作成したインタビューガイド、資料を用いて参加者のリクルートを実施しインタビュー調査を行う予定である。インタビューから得られたデータは質的帰納的に分析する。その結果を元に質問紙を作成し、看護師を対象としたインターネット調査を実施する予定である。 インタビュー調査、インターネット調査によって、看護師自身のエンプロイアビリティの認識、エンプロイアビリティに関する情報提供が看護師にどのような影響を与えるのかを明らかにすることが可能となり、看護師のエンプロイアビリティ評価指標開発の手がかりとなることが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は2021年度内にインタビュー調査を実施する予定であったが、文献レビュー、インタビューガイドの精錬を綿密に行なったため時間を要した。対象者、協力施設の繁忙度を考慮し、年度を跨いでの募集を避け、2022年度に入ってから対象者の募集を行うこととした。 インターネット調査については利用する業者の選定、対象者募集の方法の検討を進めており、インタビュー調査の分析終了後速やかに着手できる算段がついている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度早々にインタビュー調査の協力施設への依頼、対象者の募集を開始する。新型コロナウイルス感染症への対策、対象者の利便性を考慮し、オンラインでの調査を積極的に行う。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査の実施を次年度に変更したため、文書の印刷・郵送費、謝金、逐語録作成費用、文書作成のための備品購入費等が不要となった。これらの費用は翌年度分として請求する。 また、学術集会参加のための旅費は、参加予定であった学術集会がオンライン開催となったため発生しなかった。当該費用は翌年度の旅費に充当する予定である。
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