2021 Fiscal Year Research-status Report
Quantification of self-efficacy and program development for household chores of persons with sequelae of stroke
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21K21199
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
石代 敏拓 群馬パース大学, リハビリテーション学部, 助教 (20908876)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 脳卒中 / 家事 / 作業療法 / 自己効力感 / self-efficacy / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は脳卒中後遺症者の家事に対する自己効力感尺度の開発と,尺度を用いた家事支援プログラム(試行版)の開発である.脳卒中後遺症者の家事の自立には自己効力感が影響することが経験的に知られている.しかしながら家事に対する自己効力感を定量的に評価する手段はなく,家事以外の要素を含む自己効力感尺度が使用されるか,臨床家の勘や推測に頼る状況にある.これでは根拠に基づく実践とは言い難く,本研究はこうした状況を打開するものである. 2021年度は,脳卒中後遺症者の家事に対する自己効力感尺度の内容的妥当性検討を予定し,検討に必要な尺度項目プールの作成に取り組んだ.文献研究および脳卒中後遺症者へのインタビュー調査を元に項目プールを検討した結果,脳卒中後遺症者の家事遂行に対する自己効力感を構成する項目が抽出された.この研究で得られた知見は2022年度に学会発表予定,学術論文へ投稿準備中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度は,デルファイ法による尺度項目の内容的妥当性の検討を計画した.しかしながら,尺度の項目プール作成および研究対象者となる脳卒中後遺症者のリハビリテーションに関わる作業療法士のリクルートに時間を要していることを理由に当初の計画よりも遅れが生じている.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究では,予定していた尺度項目の内容的妥当性検討,そして構造的妥当性,内的一貫性を確認する.また,COVID-19の影響により,研究フィールドとなる医療機関にアクセスしにくい状況にある.開発した尺度を用いた家事支援プログラムの試行においては,医療機関等の作業療法士と協力して実施する必要がある.
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Causes of Carryover |
COVID-19により,研究打ち合わせおよび学会参加のオンライン参加を余儀なくされ,旅費・交通費の未使用額が生じた.また,データ収集の遅れにより人件費・謝金の未使用額が生じた.2021年度に予定していた計画のうち,完了できなかった部分は次年度に実施予定であり,未使用額はその費用に充てる.
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