2021 Fiscal Year Research-status Report
The experiences and support needs about decision making for family caregivers of high grade Glioma patients related cognitive dysfunction
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21K21201
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
佐藤 仁美 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 講師 (40530225)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 悪性神経膠腫 / グリオーマ / 脳腫瘍 / 意思決定 / 家族看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、悪性神経膠腫患者の家族の代理意思決定に関する体験とサポートニーズを明らかにすることである。悪性神経膠腫は、進行性疾患で生命予後が限られ急激に意思決定できない状況に至る特徴がある。そのため、他のがん腫の先行研究で明らかになっている意思決定、認知症などの脳疾患の意思決定を外挿することはできず独自の看護の構築が必要である。しかしながら、本疾患の希少性から研究成果が限られている。そのため、本研究では、悪性神経膠腫の看護分野について、今まで明らかにされてこなかった患者と家族の体験を明らかにすることにより、本疾患の特徴に即した看護支援の構築を目指している。 2021年度は、コロナ禍の学外実習の対応等により研究代表者が当初の予想以上に教育活動に従事するスケジュールとなったため研究活動時間の確保が難しく、当初予定していた文献検討、倫理審査申請、データ収集ができていない状況である。今後は、研究代表者が研究活動が確保できるように周囲の理解を得ることや教育活動にバイアウト経費等を活用することを検討していく。 2021年度は、予定よりも回数や時間は少なかったがフィールド調査を行った。フィールド調査の目的は、データ収集の内諾を得ている施設において研究をスムーズに進めるために行った。フィールド調査では、本研究の対象者と同じような境遇の方の診療場面を見学させていただいた。また、フィールド調査に入ることで、先方の施設の方々にも本研究の目的等を知っていただくことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度は、コロナ禍の影響もあり研究代表者が当初の予想以上に教育活動に従事するスケジュールになったため研究活動時間の確保が難しく本研究の進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は進捗が遅れているが、今後は研究代表者が研究活動が確保できるように周囲の理解を得ることや教育活動にバイアウト経費等を活用することを検討し、研究を遂行できるように努力する。
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Causes of Carryover |
2021年度は、研究代表者が研究活動が確保ができず研究が遅れている。そのため、該当年度の助成金を次年度使用とする。 2022年度は、研究活動が確保できるように周囲の理解を得ることや教育活動にバイアウト経費等を活用することを検討し、研究を遂行できるように努力する。しかしながら、コロナ禍の状況において、本研究はインタビュー調査であるため対象者によっては研究に同意されない可能性もある。本研究のデータは、対象者の語りが全てであるためインタビューへの同意が前向きかは重要であると考える。そのため、社会状況を見ながら研究スケジュールの検討等も考えていく。
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