2023 Fiscal Year Research-status Report
The experiences and support needs about decision making for family caregivers of high grade Glioma patients related cognitive dysfunction
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21K21201
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
佐藤 仁美 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 講師 (40530225)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2025-03-31
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Keywords | 脳腫瘍 / 神経膠腫 / 代理意思決定 / 家族 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、インタビュー調査を実施するためにフィールド調査、メール会議、学内倫理審査申請を行った。その後、学内倫理審査の承認を経て、対象者4名(悪性神経膠腫患者の家族・遺族)の対面のインタビューを実施した。本研究の手法は対象者の気持ちに寄り添いながら行うため対面のインタビューをする質的研究として計画したが、実際の対面インタビューでは電話やメール、オンラインインタビュー等ではおそらく聞くことのできないような深い感情や表情を導くことができたと研究者自身にも手応えを感じている。現在は、その深い感情がある個々のインタビューデータを精読し、本対象者の特色や背景などを入れながら、対象者が体験したことやそのニーズの本質を上手く抽出できるような結果のまとめ方を検討している。 本研究は現在までに予定対象者数に達していない。そのため、2024年度まで期間を延長して引き続き対象者のリクルートを行う予定である。今後、対象者を増やすためにも研究フィールドでのデータ収集の手続きと倫理審査の申請を関係各所を連携しながら行っていく。 2024年度が最終年度となるが、対象者数が確保でき次第、学会発表等で結果を公表していく予定である。 昨年度同様に研究の進捗には大幅に遅れが出ているが、本研究の真髄である深い感情を導くインタビュー方法には、この希少がんである悪性神経膠腫患者の家族である対象者特有の語りが多くあり、改めて研究の必要性を強く感じることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2023年度はリクルートを開始したがコロナ禍より前の研究よりもリクルートがスムーズ進まない印象を受けている。本研究は対面でのインタビューを計画しているが長期間のコロナ禍という社会状況からオンライン調査や電話インタビュー等の方法による研究も珍しくなくなっている。そのため、対象者と研究者が時間と場所を共有して話しをするという方法は本研究において深いデータを得るとう点で質を担保する一方で、対象者の募集が難しくなったと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
研究対象者を獲得するためデータ収集フィールドを増やす等を検討する。
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Causes of Carryover |
2023年度もコロナ禍の影響が継続しており対面インタビューでの対象者が確保できず研究計画が遅れている。 2024年度は必要文房具の購入、データ収集のための交通費、データ整理のための研究補助者の賃金、学会発表のための参加 費と旅費などの使用を予定している。
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